チョッと不思議な夫婦【TH】 (ページ22)

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You side

トイレから戻ってくるとデレデレしながら話してるテテの声
一生懸命頑張って話してくれるかたごとの日本語ではなくすらすらと聞こえる綺麗な発音の英語だ。

何話してるかもわからないけれど口から出てきてしまった

『本当にありがとう』

違ったら違ったらでごまかせばいいっと思ってた。
そしたらプクーっと顔を膨らませてる

確かに美波は若いし可愛いし綺麗だしね
デレデレするのはわかると思うけれど私が男の人だったらするから

でも私と話してる時ぐらいは私だけを見てほしい
歌番組で可愛い子をガン見しててもいいから私といるときは私だけを・・・

TH「아직 내 얘기하는거야지만(まだ僕話してるんだけれど)」

返ってきたのはまだ話したいっとという言葉
そんなに話したいことがあるの？

まさか三角関係が完成しちゃう系？
そんなつもりで美波ちゃんを紹介したんじゃないんだけれど
大体ペンの子たちにこんなにも愛されてるのにこれ以上望むなんて欲張りすぎる

依存しすぎたダメだということもアイドルの彼にわがままを言ってはいけないことはわかってる。
そんなことずっと前から分かってた

『어느 쪽이 더 좋아해⁉(どっちの方が好きなの⁉)』

初めてこんなこと言った
嫌われたんじゃないかって絶望されたんじゃないかってドクンドクンと脈を打つ

目を合わせるのがいやでそっぽを向く

美波はわかってないらしく頭に？を浮かべている

こんな私初めて。
自分が自分でそれなのに映画やドラマ、漫画や恋愛小説のヒロイン見たいなこの気持ち。

自分がいやで仕方ない
大人げないことをしてることが嫌だ

少し口の中で鉄の味・・・血の味がし始める

浜辺「Aちゃん？
　大丈夫ですか」

『大丈夫・・・ちょっと頭痛がしただけだから
　飲みすぎたかも』

年下に心配されるなんて・・・
たかが嫉妬
されど嫉妬である

醜いのが嫉妬なのだ

ポタポタと涙がこぼれてくる
泣きたいわけではない
でもなんだか苦しくて痛くて誰かに見られたくないこの気持ち

お酒のせいで頭もグワングワンするし感情が上下する

TH「ぼくのプインはAしかいないよ」

私の好きなあの優しい声で優しく告げられた
あぁなんていいことなんだろう

私の醜い心をきれいに洗い流してくれる彼の言葉で

そう思うとなんだか眠たくなってきた