チョッと不思議な夫婦 【TH】

惚気話 ページ11

HASHIMOTO side



このままはなし続けると余計なことまで言いそうだったため勝手に終了して机に散らばったビールの缶を片付ける

Aちゃんの部屋は広くて綺麗ででもしっかり生活感があって素敵な部屋だ、






『環奈ちゃんごめんね
　私がやるから今日は泊まっていきな』




終わってすぐ寝転んだせいか少し着崩れているパジャマから見えるチェーンに通してある指輪が目に入る。
一回も染めたことのない黒髪は綺麗で恵まれた体系は羨ましい

先輩としても憧れる存在




「いいんですか」



『時間的にも返すわけにいかないし元々そのつもりだからパジャマ持ってきてって言ったんだけれどね』



「有難うございます」



『代わりにちょっと付き合ってよ』




そう言いきって棚をゴソゴソとあさる
だしてきたのはおいしそうなリンゴジュース




『一緒の飲もうよ
　一人だと中々開けれなくて』



「はい」



『コップ持っていくから座っていて』




私にできることはなさそうだったので言われた通りに座る
あんなに飲んだのに足元はふらついてないのが凄いと思いつつあたりを見渡す

ピンっと目についたのは旦那さんとの写真


自然な笑顔の二人はアイドルとか女優なんかじゃなく一人の男女だ




『そんな気になる？』



「寂しいですか旦那さんと会えなくて」




最低なことを聞いたのはわかってる
でも口からこぼれてしまった

いくら毎日連絡を撮ってるからってその寂しさが全部埋まるわけではないと思う




『寂しいよもちろん
　でもそれを選んだのは私だからさ何にも言えないよ』



「そうなんですか」



『だって私は夢とかじゃなくて子供のころからやっていたから女優をやってるけど彼は違って籍を入れるときも私が辞めればずっとそばにいられたのにやめなかったから』



「責めないで下さいね」



『うん・・・自分で決めたことだからめげないよ
　テヒョンもあぁ旦那さんね頑張ってるんだから』




ちびちびとリンゴジュースを飲みながら聞く
一生懸命頑張るAちゃん

私の客観的な意見だけれどAちゃんはこの職業は天職だと思う。
だからこそ旦那さんとずっとそばにいる道をとれなかったのだろう。
それも自分が決めた道だから弱音は吐けない


どんなことを言われても仕方ないとでも思ってるのだろうか


旦那も頑張っているから自分も頑張れる
これが夫婦ってものなのかな

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す