好きです ページ2
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彼に恋に落ちたのは、まさに運命だった。
近隣の幼稚園が集まって遊ぶ会で私と彼は出会った。
当時はまだジェンダー平等とかが唱えられていた時代ではなかった。
先生「じゃあ今からおんなじ幼稚園じゃない男の子と女の子でお手手つなごうね。よーいはじめ」
たくさんいた、園児達が手を取り合ってペアになっていった。
私は、その様子をなぜか子供ながらにおかしいと思っていた。
もうシャイな子達か残らなくなってきた後半。
棒立ちし続ける私に彼は声をかけてきた。
田中「おなまえはなんていうの」
『みとまA』
田中『Aちゃんね』
たったコレだけ。
それでも、私はこの一瞬で恋に落ちた。
桜の木にはたくさんの雪が積もり、森では狐の親子が町へ手袋を買いに出るこの季節が私にとっては暖かな日差しで眠たくなるような、まるで花達が満開に咲き誇るような春に思えた。
今思えば、私は彼の手を繋ぐ前の名前を聞いてくるところが好きになるきっかけとなったのだろう
だから、彼が手を差し伸ばしてきても私はいい払ったんだ。
『あなたのおなまえは』
と。
田中「たなかあお。
アオってよんで」
名前を聞いた時私は胸が高鳴った。
“たなかあお“
その名前に聞き覚えなんてなかった。
でも、一瞬にして未来が見えた気がした。
彼の隣にいる私の姿が。
だから私は握ったんだ。
彼の子供らしい手を・・・
それから彼のことで頭がいっぱいになった。
でも、その日以来、幼稚園同士で交流がなかったので私の元に残ったのは先生がとった彼とのツーショットと“たなかあお”杜言う名前だけだった。
彼、碧くんに次に会ったのは小学校の入学式だった。
彼は私のことを覚えていなさそうだったけれど私はしっかりと覚えていた。
だから入学式が終わって教室の後ろでご両親と話している中に割り込んで言いに行ったんだ。
『たなかあおくん、好きです』
碧ママ「あらまぁ」
三笘「ママたちAが知らない人に好きって言ってる」
母「嘘」
父「Aらしいな」
母「うちの娘がすみません。」
返事を聴く前にクソ薫が両親に告げ口したせいで告げ口したせいで回収された。
そこから、私の告白攻撃が始まるのである。
土日だってわざわざ彼の家に言って告白し続けた。
なお、彼からいい返事がきたことはない。
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cielo(プロフ) - guppy __さん» ありがとうございます。これから波瀾万丈な展開になると思うので楽しみに待っていてください (2022年12月30日 20時) (
レス) id: b3bd547ceb (このIDを非表示/違反報告)
guppy __(プロフ) - 兄という設定がまたいい、、、！！血縁！！これからも更新楽しみにしてます🥺🤍 (2022年12月28日 23時) (レス) @page9 id: 176c8baa35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cielo
| 作成日時：2022年12月19日 23時
