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長男(ノア)は少し前にAに赤ちゃんがどのようにできるかを聞いたことがあった。
実は、最近仲良くしている友達に弟ができたらしい。


だから気になったのである。
どうやったら赤ちゃんができるのか





その時は上手くはぐらかされた。





でも、頼んでできるものではないことくらいは知ってる







ヴィル「勿論、赤ちゃんは頼んでできるものではないわよ
ただ、純粋な長男(ノア)の意見がほしいの」



長男(ノア)「妹や弟は欲しいけど・・・最近マミィはちょっと体調が悪いから今はいらない。」



ヴィル「そう」



長男(ノア)「ねぇダッド、マミィは今日病院に行ったんでしょ
どうだったの」







いつもマミィについて回る子供というものは気がついていないようでよく見ている。
Aは妊娠初期の症状で最近体調がよろしくはなかった。

そのことをちゃんと知っていたのである。




今日、病院に行ったことも






いつもはAが長男(ノア)の横に寝転んでお歌やお話を聞かせてくれるのである。
それがヴィルだということにも何かがあるなって言うことは長男(ノア)もわかっていた。






ヴィル「さぁーアタシも知らないの
でもね、これはもしかしたらだから絶対にAに言ってはダメよ」



長男(ノア)「うん」



ヴィル「Aのお腹にはね、赤ちゃんがいるかもしれないの
これはダッドと長男(ノア)の男の秘密よ
分かった?」



長男(ノア)「うん」



ヴィル「長男(ノア)ってば本当にお利巧ね
さぁ寝ましょう。もしAに何かがあったら助けてあげてね」






その夜は長男(ノア)はヴィルに抱き着いて寝ていた。
ヴィルもしっかりと長男(ノア)のことを抱きしめていて寝ていた。

その様子を眠りにきたAがパシャリと写真を撮った。




そして長男(ノア)の方。
ヴィルが寝ていない方に寝転びそっと二人を抱きしめた。








朝、一番に起きたヴィルが可愛い妻と子供が自分を抱きしめていることに幸せをかみしめて二度ねしたことは秘密である。



その3時間後にマネージャーから怒りの連絡が来たことも秘密である。
そして、その怒りを鎮めるためにAと長男(ノア)の写真を見せたのはもっと秘密である。







_________________________


お兄ちゃんになるために


_________________________

◇正反対双子◇→←・



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作者名:cielo | 作成日時:2022年8月14日 0時

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