通称、氷姫【黒】 (ページ35)

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着替えが終わったらメイクさんにメイクをしてもらいスタジオに入る

入った瞬間にピコンとこっちを見て驚いた人が松村さんなんだろう。

モニョモニョと口が動いておりゆう君の口が動いていることから二人で情報を分かち合っておるのだろう。

すると重そうな肉食動物に怯える草食動物みたくこっちに歩いてくる大男

松村「あのぉ！」

弟「ふっ」

松村「ジャニーズ事務所所属のSixTONES、松村北斗と申します。
本日はよろしくお願いいたします」

『北斗七星ですか』

弟「グッフッ」

松村「北斗の由来はそこから来ています」

思った回答とは違う。
名前の訂正が来ると思ったのに

面白い人だな

『素敵なお名前ですね
旅人の道標となる北斗七星の様に人の道標となる様な人になってほしいみたいな感じですかね』

松村「そうです！
よくご存知ですね」

『どの分野でもある程度の知識がありませんと人の前に立つことはできませんので』

まぁその知識が活かされることは数少ないが。

松村「姉弟で似てますね
姫宮もアッ優緻もジュニア時代に話した時同じ様なことを言ってって」

『そうなんですね』

弟「元々ジャニーズで食っていくつもりなんて無かったからね」

『びっくりです。
よく優緻の本名知ってますね
姉弟とバレない様に芸名を使ってましたのに』

弟「松村が勝手に俺の私物に書いてある名前を見たの！
流石に学校のものに芸名書くわけないだろ」

松村「意外にいますよ。
姫宮が本名だって知っている人は…姉弟だと知ってる人はほんと大先輩くらいだけだと思いますけど」

『そうなんですね』

北斗七星くんはいい人だ。
優しそうだし…まぁジャニーズでもバラエティーよりはドラマ寄りなのはわかる

あんまり人に心のドアを全開に開くようなタイプではないのだろう。

言葉に一定の距離を感じる

人のことを言えるたちばではないが。
だって私も“氷姫”なんて言われてるため人との距離には気をつけているから

そうでなくても距離は測っていただろうけれど

弟「松村もさ好きな女の子が透け透けの下着や明らかに頑張ってますっていう下着を着ていたら萌えるよな」

松村「えっとまぁ」

勝ち誇ったような笑み
萌えるねぇ

『今回の撮影、あくまでも“姫宮A”が主だけれどしっかり“松村北斗”も見せていきなよ』

返事と同時にスタッフさんの開始するという声が聞こえてきた。