訳あり涙を恵んで【JK】 (ページ6)

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『『アンニョン！私達、Floresです！』』

「オンニとリーダーのAです！」

hy『ハンユでーす！」

mj『私はミンジです！』

jn『ジョリとー』

sn『最後にマンネ、ソナです！』

いつも通り元気に挨拶をオープニングにする。

楽屋に戻ってゲストを確認すると、やっぱり1番最初に見えるのは大きな字で印刷されたBTSの文字。

BTSのメンバーとは数えきれない程共演しているから、知り合いではある。

理由は知らないけどクオズとは特別仲がいい。

別に何も特別な事はないんだけどね。

テヒョンさんとはいつも私の愛犬ミュンと彼の愛犬ヨンタンに写真を見せあったり、遊ばせたりしてる。

pd『Floresセットお願いします！』

いつも通りの大きな声が聞こえてステージへスタンバイ。

前奏が流れ始め、ライトがつく。

『きゃーーーーー』

私達のペンの歓声が聞こえる中飛びっきりの笑顔でパフォーマンスをする。

今まででステージの上では一度もミスを作った事がない。
これから先も絶対に作らない、私のプライドが許さないから。

sn『オンニー、なんかTwitterとかで機嫌が良かったって騒がれてるよ』

と私より3つ下のマンネのソナ。

hy『もー分かってないなー、Aオンニはいつも機嫌悪い時でもステージの上では化けるのに、ねぇ？』

と私より２つ下のハンユ。

「はいはい」

私のグループには2人19歳の、ハンユとミンジ、そして2人18歳の、ジョリ
とソナがいて、21歳の私がいる。
　

だからFloresは全員比較的若くしてデビューしている。

それに比べたらというか、普通にすごいよね、BTSって。

もうデビューして8年経つのにまだ人気が上昇していってるし。

トイレに行こうとして楽屋を出て足を運ぶと足にふわっとした何かが当たった。

そして誰かの声も聞こえた。

『やー、タナ！こら待て！』