訳あり涙を恵んで【JK】 (ページ49)

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ジョングクさんが頼んでくれた久しぶりのジャージャー麺とチキンは本当に美味しくてすぐに食べられた。

jk『やっぱりAちゃんが食べてるとこ好き。
可愛い。』

ニコニコしながらいつも通りどストレート。

聞くたびに心臓がはち切れそうになるからやめてほしい。

本当に彼には羞恥心というも物が存在しないのだろう。

「ジョングクさん、もう私行かないと、pd迎えにきた。」

jk『えー、行かせない。』

なに、いきなり機嫌悪くなるじゃん、このうさぎ。

「でも仕事だから、行ってきます。お昼ありがとうございました。」

行こうとしてドアノブを触ってひんやりした瞬間、後ろから何かがぶつかってきた。

ジョングクさんだ...

jk『...俺、やっぱりAちゃんの事好きだよ。
また、会おうね....』

「は、はい。」

jk『バイバイ。』

彼が突然後ろから抱きしめて来たこと、あんな事を囁かれた事、全部一瞬だった。

まだ、背中が少しだけあったかい気がする。

人の温もりをこんなに感じたのいつぶりだろう。

彼の“好きだよ。”という言葉が頭に引っ付いて離れない。

取り敢えず頭を冷やさないとと思い、事務所の中を歩く。

『え！
Aちゃん！！！』

背後から大きな声で私を呼ぶ声が聞こえた。

「あ、ジンさん。」

jn『やっぱ、Aちゃんだよね！？どうしてここに？
グ、グガァ！』

必死にグクさんの事を呼んでるジンさん。

少し面白くて笑いそうになってしまう。

「大丈夫ですよ、ジョングクさんとお昼ご飯食べてて私はもう仕事なので行こうと思って、では。」

jn『へー。
グクのやつ、うまいな。』

「え？なんか言いました？」

jn『へ？あ、ううん、じゃまたねー。』

外の空気を思う存分吸う。

気分が良くなった気がする。

数時間前よりもずっと良い。

これは彼のおかげなのかな？...

今回ばかりは感謝だな。

ありがとう、ジョングクさん。

こんな小さな思いだけど届いててるといいな。