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「みんな、ファイティン！！！」
『『『ファイティン！！！』』』
ステージに出る直前、輪になり気合を入れ演奏を聞いた後ステージへ上がる。
『『『『『『『きゃああああああー！！！』』』』』』』
今まで1番くらいの歓声が聞こえた。
こうやって実家させてくれる。
やっぱり私たちは愛されてるんだなって。
こんなに沢山のファンの皆が予定を合わせてくれて、私たちは幸せなんだな。
ー3時間ーーーーー
PD『お疲れー。』
in『皆んなお疲れ様！
今までで1番ファン達がすごかった、それも皆が頑張った証拠だよ！』
ソウルでの初日が終わりあとソウルでの1日、アメリカで合計5回、パリ、ロンドン、カナダ、フィリピン、シンガポールで一回ずつ、日本で2回の合計14公演の今までで最大のワールドツアーだ。
英語と日本語も勉強して完璧なはず。
ツアーは疲れるけど、ファンの為にも頑張らないといけないんだ。
もっと頑張ってダンスの練習もして完璧にしないと。
私はリーダーなんだからちゃんとしないと。
その夜事務所でVエプをしているとジョングクさんから通知が来た。
なんでこう言う時に限って。
そう思いながら開けた。
ジョングク
“バナナキック食べて。”
「は？」
思わず声が出てしまった。
確かに差し入れコーナーのバナナキックが見える。
あいつ、これ見て楽しんでんだろうな。
バナナキックとバレないようにお皿に入れて食べる。
“これで満足ですか。”
そう送るとすぐに既読がついた。
ジョングク
“でもみんなバナナキックって気づいてないじゃん。
みんな俺があげたって分からないじゃん。”
本当にため息が出る。
彼はいわゆる匂わせを私にさせたかったのだろう。
“そんな事出来ません。”
そう送ってスマホを伏せた。
ジョングクさんって忙しいはずだよね。
なのにバナナキックを差し入れは出来るんだ。
ちょっぴりだけどジョングクさんは無邪気で純粋なのかもしれない、そう思った。
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作者名：TT | 作成日時：2021年10月24日 15時
