訳あり涙を恵んで【JK】 (ページ38)

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最後はBTSが曲を披露し、番組の収録が終わった。

「ジンさんお疲れ様でした。」

jn『お疲れー。』

楽屋へ戻り、お化粧などを落としているとコンコン、とノック音がしてイナが出た。

in『はい？...』

『あの、Aちゃん、居ますか？...』

イナは扉を一回軽く閉めた。

in『A、ジョングクさん。』

「はぁ。」

大きな息を吸って、楽屋の外へ出た。

「どうしましたか？ジョングクさん。」

彼の顔を見上げると機嫌が悪いのかムッとしてる。

jk『なんでジンヒョンといる時は嬉しそうなの？』

この質問を聞いた瞬間確信した。

この人、嫉妬してる。

「そりゃ、お仕事ですから楽しそうにしないと。」

jk『嫌だった。』

「え？」

jk『ジンヒョンと仲良さそうにしてるのやだった。』

「別に私貴方の彼女でもないですけど。」

そう言うとムスっと歩いて行った。

こう言う所なんなんだろう。

自分が年上って事知ってる？？？

家に帰りお化粧直しをしているとスマホの通知が鳴った。

ジフ
“もうすぐで着くよ”

思わずにやけてしまう。

ジフは高校生の頃から仲が良く、ここ数年お互い仕事が忙しく会えていなかった。

やっと今夜2人で美術館へ行くチャンスが出来た。

やっぱり緊張はする。

数年ぶりだし、お互い大きく変わったからね。

コートを羽織ってドアへ向かうとインターホンが鳴った。

「ジフ！」

jh『うお、A！』

私は思わず大きなハグを彼と交わした。