訳あり涙を恵んで【JK】 (ページ34)

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グラミー賞の発表が終わり、車へ移動していると子犬みたいに目をキラキラさせて手を振っているジョングクさんがいた。

手を振りかえし、スマホを見ているとジョングクさんからの通知がきた。

ジョングクさん
“Aちゃん、今日ここのお店来て。”

メッセージと共にお店の住所が送られてきた。

こんな急に来てって本当にジョングクさんらしい。

今夜は特に何もなかったし、ホテルに居ても親の事を思い出すだけだったから行く事にした。

メッセージを送った1秒後に気づいたけどまさか2人きりとかじゃないよね？...

流石のジョングクさんでもそれは急すぎるしないだろうと思ってこの時は特に気にしていなかった。

ー数時間後ーーー

お店に着きジョングクさんの名前を言うと奥の方の個室に案内された。

jk『Aちゃん！！！』

「あ、ジョングクさん、こんにちは。」

まさかの予感が当たった。

個室の広さからしてこれは多分2人だけだろう。

jk『今日こそさ、もう敬語使わないて欲しいんだけど。
欲を言えばオッパとかも言って欲しいんだけど？』

「何言ってるんですか！？
そんな大先輩のジョングクさんにタメ口なんて無理ですよ。」

jk『じゃあ大先輩の言う事聞いた方がいいんじゃないの？』

本当に小学生みたいな言い訳をしてるジョングクさんって面白い。

「ご馳走様でした。」

jk『ねえ、毎日こうやって会いたいんだけど。』

「それは私が疲れます。」

正直今日だってグラミーで疲れに疲れ切った後ジョングクさんと2人きりでご飯だからね。

jk『さっきは定員さん居たから言えなかったけど、好きだよ。今日も可愛い。』

平然と私の目を見て言ってくるからなぜかこっちが恥ずかしくなる。

私は彼の事、なんとも思ってないのに。

ただの先輩なのに。

好きとか分かんないし。

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