訳あり涙を恵んで【JK】 (ページ23)

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23.jk ページ23

POV;ジョングク

th『やぁ、Aちゃんって今日居るはずだよね？』

hs『うん、さっき楽屋の前通ったよ。』

th『やっぱり噂されてる通り疲れてるのかもね。』

あの噂、本当じゃないといいけどなぁ。

最近、Aちゃんが疲れすぎてて皆心配しているらしい。

イナさんから聞いたけど、ここ最近朝から晩まで練習しているみたい。

イナさんが注意しても聞こえなかった様で。

でも本気であんな若い女の子が毎日休憩もなく朝から晩まで歌って踊るのはきついよ、俺だって未だに一日中はきついもん。

あぁなんか泣きそう。

だってあんな未熟な21歳の女の子が毎日のように練習してるんだよ。

頑張ったねって言ってあげたい。
俺なんかからは響かないかもしれないけど、気にしない。
ただただ彼女の心が癒されて欲しい。

なんとなく暇で適当に歩き回っていると偶然Floresの楽屋を見つけた。

ドアが開いていて中を見てみると本番まで20分もないにも関わらずやっぱりダンスに練習をしているAちゃんがいた。

この前見たAちゃんとは違っていて痩せていて、お腹に筋肉が見える。

顔も安定に可愛いけど、何処か疲れているように見える。

やっぱり心配だなぁ。

俺も同じような事があったから分からなくもない。

デビューしてすぐの頃はプレッシャーで押し潰されそうだった。

でも結局大丈夫なんだよね。

Aちゃんを見れて満足したし、楽屋に戻ってヒョン達に報告する。

「Aちゃんダンスの練習してた。」

jm『あー、やっぱりか。』

「あと、痩せてて疲れてそうだったよ。」

th『あの噂本当だったのか、心配だな。
そういえばFloresのカムバステージもうすぐじゃない？』

急いでテレビをつけるとちょうど始まったところだった。

jn『やっぱり痩せたね。』

やっぱりAちゃんは誰よりも歌が上手い。
ヨジャでこんな上手い人初めてかも知れないと思うほどに。

あの表情も何時間練習したんだろう。
全てが完璧なんだもん。

ここの最後の愛嬌も全く疲れを感じさせなくて。

彼女を目で追っているとすぐに時間は過ぎ違うグルの出番になった。

俺たちの出番ももうすぐでステージに歩いて行くと何かを皆が焦ったように囲っていた。

jm『ん、なんだろ。』

近づいて見てみるとそこにはぐったり、倒れているAちゃんが俺の目にはっきりと映った。

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