鬼部長！ ページ13
「このディスク片付けといて！」
「ドリンク持ってきてー！」
くそっ、部活に出るといつもこうだ。ホウキにも乗れないくせにマジフト部に所属している私は競技に参加させて貰えず雑用ばかり押しつけられる。
でも小さい頃、両親に連れられてプロの試合を観た日から私にとってマジフトは憧れのスポーツなんだ。いつか絶対に選手になってやる。そんな思いを胸に汚れたディスクを拭いていれば「手伝いますよ。」と声を掛けられた。
『ありがとーう、エペルくん！！』
ホント天使！！
ゴツゴツした男達だらけのマジフト部でエペルくんは唯一の癒しだ。
ｴﾍﾟﾙ「....A先輩は凄いです...。」
『え！？なに急に！？』
ｴﾍﾟﾙ「魔法が上手く使えなくても、マジフト部で頑張ってて....。男らしくてカッコいいです！！」
え？それって褒められてんの？私、女だけど...。
複雑な気持ちを抱きながらもキラキラした目で見つめて来るエペルくんに褒め言葉として素直に受け取ることにした。『あ、ありがとう！』と返事して再びディスクに目を戻した時、背後から笑い声が聞こえた。
ﾚｵﾅ「ハッ。お前、飛べねぇくせにまだ健気に顔出してんのかよ。もういい加減諦めろ、選手にはなれねぇよ。」
うわっ、珍しいな。この人が部活に来るの。
『まだ才能が開花してないだけです！』
レオナ先輩の嫌味に口を尖らせて言い返せばレオナ先輩は呆れた顔をして近くのベンチに腰掛けた。
ﾚｵﾅ「そもそも女のやるスポーツじゃねぇんだよ。傷でもできたらどーすんだよ。」
あれ？なんか心配してくれてる？でも怪我も承知でマジフト部に入ったんだから気にしなくて良いのに。
『大丈夫です！マジフト部では女扱いしないでください！それよりレオナ先輩こそさぼっちゃダメですよ。』
顔は出したものの練習に参加する気配のないレオナ先輩に軽く注意すれば、面倒くさそうに彼は欠伸した。
ﾚｵﾅ「俺は練習しなくても強えーから良いんだよ。」
『....マレウス先輩に負けたのに。』
ﾚｵﾅ「てめぇ、良い度胸してんじゃねぇか。」
やばっ！！地雷踏んだか！？
ボソッと呟いた私の言葉にレオナ先輩は額に青筋を立てる。
ﾚｵﾅ「真面目な部員に部長から特別メニューだ。運動場20周して来い。」
『20周！？無理無理！！！』
ﾚｵﾅ「おいおい、女扱いするなって言ったのはお前だろ？」
レオナ先輩は意地悪くニヤリと笑ったのだった。
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ゆうな(プロフ) - 三角関係…最初はどうなるのかちっちとも頭に思い付きませんでしたがいいですねぇ〜。 しかもジェイドがイラつき壁を殴ったシーンはちょっとドキッとしてしまいました！！(^-^) (2020年12月15日 19時) (
レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - きのこさん» ありがとうございます！これからも三角関係でばっちり絡ませます(笑)お返事遅くなりすみません。これからもよろしくお願いします。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 4edba67984 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - のぐはあああああああっっっ好きだあああああああ....待ってマジでしんどいいいいい....最推しと推しが絡むとかもう......ｯｯｯｯ((((( 面白過ぎですねこれからも応援してやす。 (2020年11月14日 19時) (レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！ (2020年10月26日 22時) (レス) id: 4edba67984 (このIDを非表示/違反報告)
花 - RRRさん» こちらこそです！楽しみにしてますね！ (2020年10月26日 19時) (レス) id: 411425b92f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RRR | 作成日時：2020年10月3日 14時
