無自覚ガール！ ページ12
『流石フロイド！今日も美味しい！』
ﾌﾛｲﾄﾞ「Aのは特別に作ったんだよ〜。」
モストロラウンジでのバイトの休憩中、いつもの様にフロイドが作ってくれた賄いを食べていた。
ラウンジでのバイトは忙しい上にアズールは売上に厳しくて大変だけど、キッチンで過ごすこの休憩時間は好きだ。
フロイドの作る賄いは美味しいし、何より気分屋のフロイドが料理を作っているときは楽しそうだからついつい私もその姿をジッと見てしまう。
ﾌﾛｲﾄﾞ「.....ねぇ、そんな見られたら集中できないんだけど。」
『ごめん、ごめん。本当、楽しそうに作るなあって思って。』
そんなことを話していたら、油が跳ねてしまったのか「熱ッ！」とフロイドが顔を歪めた。慌てて私は近くの冷凍庫から氷を取るとフロイドの元へと駆け寄る。
氷を持った手を、油が当たってしまったであろう頬に添えた。
『大丈夫！？』
前にアズールから人魚の皮膚は普通の人より熱さに弱いと聞いたことがある。少しだけ赤くなっているけど....これなら痕も残らないかな。赤くなった部分をなぞり考えていれば、「っ！大丈夫だから！」とフロイドは私の手を払いのけ顔を背けてしまった。
あれ？何か機嫌悪くなっちゃった？まあ、でもフロイドは気分屋だからなあとさほど気にせずにいれば、「休憩終わりですよ。」とジェイドから声をかけられた。
私は『ちゃんと冷やすんだよ！』とフロイドに声を掛け慌ててホールに戻るのだった。
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ﾌﾛｲﾄﾞ「.....もー、なにあれ...！！」
Aの去ったキッチンでオレは熱を持って赤くなった顔を手で覆った。
ホント、無自覚過ぎるでしょ....。
オレからギュッと抱きつくことはしょっ中だけど、Aの方からこんなに近くに来てくれるのは初めてだった。
白い肌、長い睫毛、プルッとした唇、そしてオレよりずっと細い手。その全てがオレの胸を高鳴らせた。
まだ少しヒリヒリする火傷に触れれば、先程のことが思い出されて余計に顔が熱くなる。
ダメだ、オレ。自分で思っていたよりもずっとAのことが好きみたいだ。
いつもより速く脈打つうるさい心臓を押えて、オレはズルズルとその場にしゃがみ込んだ。
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おまけ
ｼﾞｪｲﾄﾞ「貴方は本当、人魚をたらし込むのが上手ですねぇ。」
『は？意味わかんない...。』
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ゆうな(プロフ) - 三角関係…最初はどうなるのかちっちとも頭に思い付きませんでしたがいいですねぇ〜。 しかもジェイドがイラつき壁を殴ったシーンはちょっとドキッとしてしまいました！！(^-^) (2020年12月15日 19時) (
レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - きのこさん» ありがとうございます！これからも三角関係でばっちり絡ませます(笑)お返事遅くなりすみません。これからもよろしくお願いします。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: 4edba67984 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - のぐはあああああああっっっ好きだあああああああ....待ってマジでしんどいいいいい....最推しと推しが絡むとかもう......ｯｯｯｯ((((( 面白過ぎですねこれからも応援してやす。 (2020年11月14日 19時) (レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！ (2020年10月26日 22時) (レス) id: 4edba67984 (このIDを非表示/違反報告)
花 - RRRさん» こちらこそです！楽しみにしてますね！ (2020年10月26日 19時) (レス) id: 411425b92f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RRR | 作成日時：2020年10月3日 14時
