1話 ページ1
.
ある国に、それはそれは綺麗なお姫様がおられました。
そんなお姫様は、おとぎ話のように美しい容姿を持ち両親に可愛がられ、素敵な隣の国の王子様と結婚をし愛を育て、素敵な家庭を築き、、、
なんてことはなく。
「姫様、今日のご飯です。」
「ばあちゃま、私外に出たい」
「っそれはいけません！！外なんて危ないことしかありませんから！」
それはそれは、村に住む人間以上に不自由な暮らしをしていました。
とても広い部屋に一人、両親である王様、王女様である妃様は幼い頃からこの広い部屋にお姫様を閉じ込め、外界との触れ合いを禁止させていました。
外界との触れ合いを禁止させられている意味は当然全くわからず、お話をする相手はばあやのみ。
18歳である少女にはそれが苦痛でたまりませんでした。
幼い頃には状況がわからず、ただただ渡されるご飯を食べて、天井の高い部屋の壁の上の方にある窓から入る光を見ては、「あのぴかぴか、なあに？」と訪ねておりました。
今では本を読んだりしたおかげであの光が太陽から放たれるものであると気づいたA様は、外がどんなものであるか気になって仕方ありませんでした。
「お外に出てみたいわ、私だって。どうにかしてあの窓から覗くことができないかしら。」
相当高くにある窓は、両手を伸ばしても届かないほど。
毎日毎日、手を伸ばしてみてもその窓枠に届くこともありませんでした。
お姫様のそんな姿を見て、心を痛めているばあやですが、外の世界に危ないことがあることは事実。そしてあんなに純粋で無垢なお姫様が外に出てしまっては男がどんな手を使って近づくかわからない。
そう思えるほどに、お姫様はとっても純粋で、何も知らない真っ白な少女へと育っていったのです。
そんな生活から17年、ある日とんでもない事件が城にて、起こりました。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 494人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sss_ao(プロフ) - そらさん» ありがとうございます！おうち時間楽しめるように、少しですが更新したいと思います◎ (2020年5月3日 11時) (
レス) id: 2ecaab4718 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - このお話大好きで更新を楽しみにしてました。外出出来ない今の癒しの時間です！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: 450bdcddb7 (このIDを非表示/違反報告)
sss_ao(プロフ) - 萌さん» コメントありがとうございます！ありますよ〜！ (2019年5月21日 17時) (レス) id: 2ecaab4718 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - 番外編の続きはありますか？？ (2019年5月20日 21時) (レス) id: a6bdeae8aa (このIDを非表示/違反報告)
sss_ao(プロフ) - みーさん» みーさん！コメントありがとうございます（ ; ; ）次作も頑張りますので読んでくださると嬉しいです〜！！ (2019年4月22日 8時) (レス) id: 2ecaab4718 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まあ | 作成日時：2019年3月6日 18時
