僕 た ち の J U M P i n g G I R L（８）

グ キ ッ と ２ ページ10

##Ryosuke




光「Aほんとに踊るの？いける？」

『だーいじょうぶだって！』




その場でターンしてドヤ顔のA。

…ほんとに大丈夫なんだか。

Aが怪我したのは２日間ある公演の１日目で、ステージと俺らが通る通路の間に足が挟まったらしい。

そこは通路を出来るだけ広げて対処したけど、問題はAの足。

いくらテーピングしてるからって、捻挫した足で踊るなんて無茶だよなぁ、




『涼介なんて顔してんの、笑』

涼「どんな顔してる？」

『え〜、私のことが心配って顔してる！笑』

涼「…せーかい」

『合ってんのかい、大丈夫だよ私！心配しないで？』

涼「…ほんとに？」

『うん、神に誓える』

涼「…ん、ほんとにしんどかったら近くにいるメンバー頼ること、約束して？」

『はーい、大丈夫だって！』




Aの大丈夫ほど信頼できない大丈夫はないんだよなぁ、

ひょこひょこ歩く背中を見送りながら定位置につく。

…悪化だけは させんなよ。




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『皆さんこんにちはーっ！』




曲の合間にメンバーが挨拶していって、Aの番。

今のとこ、そこまで激しい曲はないし大丈夫そうなんだけどさ。




『今日は！地球上のどこよりも愛で溢れた場所にしましょう！みんな付いてこれるかーっ！よし！大好きっ！』




歓声があがって満足そうなAは、全然 足なんか痛そうに見えない、けどさ。

…やっぱ心配じゃん？

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