僕 た ち の J U M P i n g G I R L（８）

Ｉ / Ｏ ３ ページ20

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「リサっ！Aちゃん来るよ！」




アンコール、アリトロに乗ったAが私の方に向かって来てる。

…気づいて、ほしいな。




「Aちゃーん！！ここ！！」




マイも一緒にアピールしてくれて、２人でブンブン手を振るけど周りの子も同じことしてるし

…無理かな、って思ったら




『…っねぇ！』

「…」

『おーい！私のうちわ持ってる子！！』

「！？わたし、？」

『うん！うちわの文字見えなくて 笑』




トロッコから身を乗り出して声をかけてくれたA。

溢れそうな涙を堪えてうちわを見せると、嬉しそうに笑ってくれた。




『…ありがとう』

「こちらこそ、っ」

『何万人も居る可愛いアイドルの中から、私を選んでくれてありがとう！』




ギュッて手を握って、しっかり目を見て言ってくれたA。

…やっぱり、私の担当が１番だ。




バイバイ、って手を振って伊野ちゃんの方に行ったAは、嬉しそうに伊野ちゃんの頭をぐしゃぐしゃにしてて

…私の思い、少しは伝わったのかな？




「リサ！すごいじゃん！」

「…うん、嬉しい…！」




周りに居た人たちからも おめでとう って言ってもらえて、

今までより何倍も、何十倍も、Aを好きになった１日。

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