僕 た ち の J U M P i n g G I R L（８）

甘 え た ページ16

##Kei




ぼけーっと局の廊下を歩いてたら ドンって衝撃。

ぶつかってきた子がすごい勢いだったから吹っ飛ばされる俺(

…ん？




伊「…A？」

『あれ、慧だぁ』




へにゃん、って困ったような笑顔。

あ、なんかあったんだなぁ って察する。

…こう云うときは、甘やかすのが１番。




『ごめんね、慧のこと吹っ飛ばしちゃった、』

伊「いいよ別に、笑」

『じゃあ、』

伊「あ、待って待って」




腕を掴むと怪訝そうな顔で振り向く。

…そんな顔されても離してやんない。




『なに？』

伊「楽屋、行こ」

『え、なんで』

伊「いいから、Aもう収録終わったんでしょ？」

『…うん、』




肩を落として大人しく着いてくるA。

…何があったのかなぁ、

Aは新クールのドラマの出演が決まって、撮影で毎日忙しそうで。

最近は告知とかで出ずっぱり。




伊「なんかあったんでしょー？」

『…』

伊「俺に隠しても意味ないの分かってんでしょ？」

『…うるさい、』

伊「どしたの！」




楽屋についてAの顔を覗き込むと、ぎゅうって抱き着いてきた。

…可愛いけど緩むんじゃない俺の顔、、！




『…けい、』

伊「んー？」

『けーい』

伊「どした？笑」

『けーいけーいけーい』

伊「なに？笑」




ん〜〜、って頭をグリグリ。

ほんとに何があったんだよ 笑




『…翔くんに迷惑かけちゃった』

伊「櫻井くん？」

『んー、翔くん怒ってるかな、』

伊「なにしたの？」

『お水ぶっかけちゃった、』

伊「あれま」

『わざとじゃないよ？』

伊「分かってるよ 笑」




番組の中のご飯食べるコーナーで水飲んでたら手が滑って隣にいた櫻井くんにバッシャーン、

んで衣装替えに時間がめちゃくちゃかかった、と。

…さすがにまぁ今回ばかりはAが完全に悪いけどさ 笑




伊「だーいじょぶだよ」

『なんで言い切れるの、』

伊「櫻井くんだよ？」

『時間に厳しい翔くんだからだよ』

伊「Aが関係すれば何でもアリになるって！」

『テキトー…』

伊「おい 笑」




ぎゅーってしたまま背中トントンして話してたら、コンコンってノックされる楽屋のドア。

どうぞーって言ったら入ってきたのはやっぱり櫻井くん。




翔「やっぱりここに居たか 笑」

『！ 翔く、』

翔「俺 全然怒ってないからな？笑」

『…ほんと？』

翔「俺がAに怒るわけないじゃん 笑」




ふにゃん、って安心した笑顔が見れたから慰め甲斐があるよねぇ、

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