僕 た ち の J U M P i n g G I R L（ １０ ）

す う ぃ ー と ら い あ ー ？ ページ9

##Kota




４月１日、なんか事務所に呼び出されてでかめの会議室に連れてこられた俺ら。

…てかなんでAいないの？




涼「けーとおめでと」

圭「ありがとう！」




なんて、圭人の誕生日を祝ったりしてたら、社長に連れられてAがやって来た。

…え？社長？




ジ「Aからyouたちに話があるみたいだよ」

伊「話…？」

『あ、のね…』




俯いたまま口を開いたA。

ズズ、って鼻をすする音が響いて、…もしかして泣いてる？




『あ、っのね、っ』

涼「…A？どした？」

『みんな、っ呆れちゃうかも、しれない、けど』

知「うん…？」




あまりにもボロボロ泣いてるから普通に心配になっちゃって、もうそんなに辛いなら話さなくていいよ？って言おうとしたら、

ばん！ってドアが開いて誰か入ってきた。




翔「A、ごめん遅くなった」

『…翔くん、ごめんね、忙しいのに』

翔「いいよ、その代わり俺がメンバーに話すときには居ろよ？」

『うん、分かってるよ』




ほんのり頬を赤く染めたAが、照れくさそうに櫻井くんと喋ってる。

…待て待て、Aと櫻井くんがお互いデレデレなのはまあいつものことなんだけど、何か違う。

メンバーも異変を察知したのか、ちょっと鋭い目で櫻井くんを見てる。




薮「ねえA…なんで櫻井くん、？」

『…あ、あのね…？』

薮「うん…？」

『…翔くん、と、付き合ってて』

知「…はい？」

『６月の、私の誕生日に籍、入れようか？、って』

圭「…籍？」

大「けっ…こん、？」




俺らを見て、また俯いちゃったAの頭を愛おしそうな顔してポンポン、って撫でて、櫻井くんが俺らを見回した。




翔「…付き合ってんの、黙っててごめん」

涼「いや、それは…良くないけどいいんすけど、」

翔「…A、もらっていい？」




頼む、って頭まで下げられてしまった。

…え、え、これほんとにマジなの？

圭人とか１番可哀想じゃん、誕生日にこんなの聞かされてさ、




薮「…誕生日？」

圭「え？」

薮「…エイプリルフール！！！」




思わず叫んだら、櫻井くんが ほらみろ、って呟いた。




『なんでバレたの〜、』

翔「だから言ったじゃねえか！」

『社長も翔くんも連れてきたらバレないかと思ったのに！』

涼「はあ？おま、ほんっとバカなんじゃねえの！？」

『バカにバカって言われた！』




Aのエイプリルフールにかける意気込みのすごさほんとになんなんだ。

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