僕 た ち の J U M P i n g G I R L（ １０ ）

本 領 発 揮 ページ7

##Yuto




Aいる！？って事務所のお偉いさんが駆け込んで来たのは、Aが俺の膝枕でスースー寝始めた時のこと。

なぜかメンバー全員事務所に呼ばれて、早く着いた俺とA。

ぼけーってしてたら、眠くなっちゃったんだって。A忙しいからね、




裕「A？」

『ん〜…ねむい、』

裕「呼ばれてるよ〜」

『なに…？』

「Aケンカ強いよね？」

『ケンカ？もうやんないよ私』

「そう言わずにさあ…頼むって」

『…何かあったの？』

「とりあえず来て？」




しぶしぶ付いてくAに引っ張られて一緒に行くと、事務所の入り口でなんか揉めてる。




" 警察呼びますよ！？ "

" 呼んでみぃや！このバットでそのへんぶっ壊したるわ！ "

" …っ "

" ええから金出せ言うとるんや "




ポリポリ、めんどくさそうに頭を掻きながら なにあれ、って呟くA。

…うん、ほんとになにあれ。

強盗？この事務所に？…バカなの？




「バット持ってるから迂闊に近づけなくて、」

『バット如きでビビってどうするの…』

裕「如き…？」

『…裕翔、ちょーっとだけ運動して来ていい？』

裕「…怪我とかしちゃダメだよ？」

『あの程度にやられるほど鈍ってないから大丈夫！』




ぐ！って親指立ててニコニコいかにも怖そうな覆面おじさんに駆け寄って行ってしまった。

…大丈夫かな、お母さん心配だよ、誰がお母さんだ。(？)




『おじさーん』

「ぁん？お？平成ジャンプちゃんやん」

『こんな物騒なもの持って…』

「、っ！？」




…入ったー！！

みぞおちに拳が綺麗に入ってる！おじさんマンガみたいにカハッとか言ってる。ぷぷぷ。




「お前、ちょっと顔がかわいいから、って、」

『あれ？足りなかった？…よいしょっと』




可愛い口調のまんま首のあたりに回し蹴りをヒットさせてる。

…恐ろしい子だ。




「ぐお、！？」

『よし、バットもらってくね？』

「ってめ、」

『私倒せるくらいになんないとこの事務所に何かしようなんて絶対むりだからね』




ふふん、って笑って、あースッキリしたー！なんて言いながら俺らのとこに帰ってきた。

バット持ってニコニコしてる。こわい。




涼「…A…？なにしてんの…？」

『ちょいとウォーミングアップを、』

大「ゴツいオッサン吹っ飛ばして何がウォーミングアップだ」

『思ってたより弱くてびっくりしちゃった』




えへへ、って笑ってるのは可愛いけども。

…うちの姫さん恐ろしいね、

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