僕 た ち と J U M P i n g G I R L

泪 の 理 由 ... 01 ページ2

##Kei









「…え、そうなの？」









ポロリと口から米が出そうになる。(

危ねぇ危ねぇ。

…そんなことより。








「マジで言ってる？」

妹「逆にこんな嘘ついて何か意味ある？」

「…いや、そうだけどさ…」

妹「だからさー、Aちゃんのこと何とかしてあげて？」

「…やだ。」

妹「何で。」

「俺、アイツ嫌いだし。」









はぁ、と妹の盛大なため息。

仕方ないじゃん。嫌いなヤツ助けるほど、俺は良い奴じゃないし。



『Jr.のAAちゃん、居るじゃん？

あの子のお姉ちゃん、私と同級生でさ、何か毎日夜中まで練習してるらしくて、

お母さんとか困ってるんだって。』



ついさっき聞いた、衝撃的な事実。

Aって名字は知ってて、ってかまぁほぼ毎日顔は見てるんだけど。

“ 女ジャニーズ ”ってだけで世間の注目を浴びてるアイツに、

そりゃあまああんまりいい気はしない。




だから、そんなヤツが練習頑張ってるって聞いても、特に何とも思わない。

まぁ、夜中まで練習って凄いとは思うけど別に珍しいことじゃないだろうし？

……なんて。

だんだんアイツのポジションが前に出てきてるのは、

その練習の成果なのかもな、なんて。

でもまぁ俺には関係ないし。





この時は、まさかこの日の夜、“ アイツ ”のことをAって呼ぶ関係になるなんて、

思ってる訳がなかった。

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