【呪術廻戦】1年生は4人……なんです。

48話 ページ49

sideA

黄泉「主様…」

九泉「しばらく休息を摂るようにと…」

A『大丈夫…』

泥梨「…人間の言うことを聞きたくはないが、母上には休息が必須だ。」

呪力を使いすぎた…

グラグラする……

泥梨「母上…門の中で休んだ方が…」

A『大丈夫だよ…』



A『い"…』

泥梨「母上……」

五条「や！」

先生……？

A『代わりに出て。』

黄泉「かしこまりました。」


黄泉「何用だ。人間。」

五条「お邪魔するよ〜ん。シロちゃん。」

黄泉「私は黄泉だ！」

ギシッという音がするから振り向くと

五条「やあ。」

わを……

いつの間に、こんな近くに…

黄泉「人間！主様はお疲れなのだぞ！」

九泉「……」

戦闘態勢の九泉に手を伸ばす。

A『きゅう…せん。』

九泉「ここに。」

私の額に手を当てる先生。

その手を目に持ってきて目を閉じる。

A『人を殺めました……』

五条「あれはショック死だ。Aが殺した訳じゃない。」

A『……はい。』

五条(上層部はどれぐらいの枷をこの子に与える気だ…今まで隔離されて暮らして感情を殺させて心を壊して……)

五条「…A。祓ったんだろう？」

A『……はい……』

五条「解放してあげたんだ。偉い偉い。」

涙が溢れる。

A『……』

五条「僕の手は大きいからね、泣きな。誰も見てないから。」


side五条

こんなに優しい思いやりあるこの子を精神的に殺した上層部…

そしてロボットのように動かしてそれこそ消耗品のように扱った……

許さない……


涙跡が残るまま寝た。

五条「ゆっくり休みな。」

泥梨「……」

常に、傍に居る。

泥梨「ようやく寝たな。」

フラッシュバックしてたのか…

泥梨「深く眠れ…」

頭を撫でても癇癪起こさない…

泥梨「……今は特別だぞ。此奴は貴様には特別、心を許してるからな。休息を摂るように言っても休もうとしないから寝台に誘導はしてたんだが……」

坊ちゃんも休ませようとする程か……


五条「おやすみ、A。」


怖い夢を見せないようにしたいのに…

上はそうはさせてくれない。

なんなら俺のやり方が気に食わないのばっか。

腐ったミカンのバーゲンセールなのに。


五条「……絶対に守るからね。」


そう言って無理やり高専に通わせた。

なのに守れてない。

枷を増やしてばっかだ。

五条「…俺を恨んでも良いよ……」

むしろ恨んでくれた方が俺は……


なんてね。

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