【呪術廻戦】1年生は4人……なんです。

12話 ページ13

side伏黒

また白銀は歌う。

何かが落ちる。

木箱入りの黒い札…？

A『あ…』

パンダ｢取ろうか？｣

A『…大丈夫です。むしろ触らないでください…』

片手で強く赤子を抱きしめて札を拾う。

A『…坊を置いて良いですか……？』

真希｢なっ!!｣

狗巻｢…おかか。｣

A『…』

赤子は白銀の服を手一杯に握る。

A『…』

札を置いて、赤ん坊を抱っこ紐に括り付ける。

A『大丈夫。』

赤ん坊の髪を撫でる。

木箱入りの札を

A『琥珀…』

一瞬にして無くした！？

伏黒｢白銀!!｣

A『…！な、何…どうしたの？』

伏黒｢何をした。｣

A『門番に持たせただけだよ。』

門番…？

手を合わせて目を閉じる。

A『…来い。狛犬 琥珀。』

琥珀色の毛並みの狗。

先程の木箱を咥えてる。

A『…』

パンパンと2回叩くと消えた。

｢…1度向こうに行くぞ。｣

赤ん坊はそういうと眠り始める。


A『呪具の持ち運び方…？真希姉さんは？』

真希｢パンダに持たせてる。｣

聞かなきゃ良かったPart 2

A『私のも参考にならないよ。』

伏黒｢一応聞くだけ…｣

A『扇子は常に持ち歩いてるけど…他は門の中に居る子達が率先して持ってくれるから…』

本当に参考にならなかった。

パンダ｢物を出し入れ出来る呪霊を飼ってる術師とかも居るよな。｣

真希｢それは無理だろ、レアだし。飼い慣らすのも時間かかる。｣

パンダ｢それは1番分かってるのが、｣

A『…あげませんよ。うちの子は。』

そんな嫌な顔するの初めて見た。

真希｢オマエの呪霊や式神はオマエにしか従わねぇって。｣

A『…坊を手懐けること出来たらある程度いけますよ。』

真希｢無理だっつーの。｣

無理だな。

｢他人に儂を預ける気か!!｣

うわ。

A『戻ってきたの…』

第一声が煩い。

A『預ける気はないよ。』

抱っこ紐を解き始める。

｢貴様の心臓は儂のものだぞ！｣

A『はいはい。』

横抱っこしてあやす。

真希｢なぁ、A。｣

A『なんでしょう？』

真希｢その赤ん坊に普通の人が触れたらどうなる？｣

｢愚問だな。｣

A『…さあ。普通の人間は見えないように術かけてますから…』

それが偉業なんだが。

A『…まあ、仮に恵が触ったら、頭の先から爪先まで捻れに捻れ死ぬかと。』

なんで俺を出した。

A『ね。』

頬を擦り寄せる。

｢…寝る。｣

照れてるのか？

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