エピローグ ページ50
「姫御…じゃなかった、主」
「…いや、姫御でいいよ」
「なぜだ？主」
「私はさ、まだ姫でいようかな。と思って」
「前の主に対する負い目でもあるのか？」
「それもあることにはある。あと、私まだ子供だし」
「そう言えば、姫御の年は13か」
「うん。二十歳になったら、主って呼んでよ」
「…つまり、あと7年は俺たちといてくれる。ということだな？」
「いや？私は死ぬまでここにいるよ？」
「そうか」
「うん。ま、たまに現世に帰ったりはするけどさ。…もう、長い間出て行ったりしないし！」
「安心した」
「だいじょーぶだよ！」
「あ、長谷部ー！主命ー！」
「そこは姫じゃないのか」
「ま、細かいことは気にしない」
「なんでしょうか、主」
「私のことは、二十歳になるまで今までの呼び方にするって皆に伝えておいて！」
「…何故？」
「私がまだ、未熟だってことを忘れないためにだよ」
「そうですか。わかりました、伝えて参ります」
「ありがとー！」
「いえ…」
「よし！遊んでこよう！いまつるー！」
「はい、なんでしょう！」
「おにごっこしようぜ！」
「いいですよ！なんならほかもよびましょう！」
「そうだね！よし、短刀全員、おにごっこしようぜ！庭に集合！！！」
「僕は小さい子が走ってるの見てますー！！！」
「ブレねーな！」
「勝ったらお菓子食べたい！」
「よしきた！」
「あ、じゃあ俺もー」
「俺も！」
「ぼくもです！」
「よしきた！みっちゃーん！」
「お菓子だね。…ぷりんでいいかい？」
「いいよ！よし頑張ろう！」
「じゃあひめぎみさまにげてください！」
「え？」
「俺らが鬼だぜ！」
「え、まって勝ち目な…小雲雀助けて！」
「うまはひきょうですよ！」
「長谷部…」
「ダメだぜ！」
「…っ三十六計逃げるに如かず！」
「待てー！」
「プリンのために！！！」
「…廊下を走るなとは言わないから、転ばないでおくれよ！さっき掃除当番が磨いたばかりだ…！」
「ぎゃぁぁ！床つるつる！」
「之定、多分その忠告ムダだ」
「…そのようだ」
「待てーー！」
「逃すなー！」
「え、ちょっ！小雲雀助けて！！！！」
今日からまた、本丸は平和です
終
作者より
とりあえず、終わり…かな？
結構ぐだぐだな作品となってしまいましたが、お楽しみいただけましたでしょうか？
次回作、一応書きます。ただのほのぼのとした話になりますが、お付き合いいただけたら幸いです
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作者名：シャボン玉 | 作成日時：2019年9月22日 17時
