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夕方___
呪術高専東京校の門の前に立つ。
門の中に入ろうと一歩踏み出したと同時に、背後に感じたことのある気配を感じた。
『……久しぶりやね、悟クン』
ゆっくりと振り返ると、そこには任務終わりなのだろうか。
少し疲れた顔をした悟クンが立っていた。
「やっ、相変わらずの美人さんだね」
『お世辞はええよ』
「嘘じゃないんだけどな……まっ、いいか!取り敢えず付いて来て?」
『…』
そう言って悟クンが高専の敷地内に足を踏み入れると、ボクもその後をついて行く。
そして寮の応接室に通されて、その中に入るなりボクは悟クンの真正面に立った。
『珍しいやん、悟クンがボクの事呼び出すなんて。』
「うん、今日はAに頼み事があってさあ〜」
『頼み事?』
「そう。……単刀直入に言うと、Aには高専の教師になってほしいんだ」
『……何でボクが高専の教師なんかせなアカンの?』
「まあ、そうだよね。そういう反応するよね普通」
悟クンはそう言うと、深く息を吐いてからもう一度口を開いた。
「両面宿儺の器が高専に居るって、知ってるよね?」
『ああ……前に悟クンが言ってた子のこと?えっと……悠仁クンやったっけ』
「そう。で、その器も色々あって今は死んだ事になってるんだけどさ……」
『は?死んだんちゃうの?』
「生き返ったんだよ。それで、Aにはその器の教育及び監視をしてほしいんだ」
『……なるほど』
「まあ、それに関してはおじいちゃん達は色々とうるさいから。でも、Aなら上手くやっていけると思うんだよね」
『……ボクを呪術界の犬にするつもり?』
「大丈夫だって!上の連中には僕が話しつけとくから。」
『……』
「……承諾してくれたら新しい着物と簪買ってあげるからさ!」
悟クンはそう言って、自分の買い物のついでだからとボクの分まで着物と簪を買ってくることを約束してきた。
……まあ、ええか。
『しゃあないなぁ〜、ええよ』
「ほんと!?」
ボクが了承の意を伝えると、悟クンは顔を明るくさせてボクを見る。
「やった〜!ありがとう、A!ほんと助かるよ〜!」
『ええよ、別に。悟クンには世話になってるし』
「じゃあ早速なんだけど……」
そう言うと悟クンは高専の資料を持ってきて、それを机の上に広げた。
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バナナプリン - ドブカス好きです!!!話のテンポとかすごくいいです!キャラデザもめちゃいいですね✨更新応援してます🍮 (2月23日 15時) (レス) @page13 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2024年2月12日 14時