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禪院家にて___
「おっっっっそ……Aくんいつ帰ってくるん?」
眉間にシワを寄せ罰の悪そうな顔をした直哉は、長い廊下を歩く侍女を引き留める。
「ひっ、、…直哉様……、」
「なあって」
「っ、…申し訳ありません、私には…」
そう言って視線を逸らす彼女に舌打ちをすると、二人の背後から陽気な声が聞こえてきた。
『八重さんの事あんま虐めんといてあげてや、直哉クン』
二人が反射的に振り向くと、其処には月明かりに照らされたAが笑顔で立っていた。
「……随分遅かったやん」
『ん、一寸ね』
直哉は笑顔のままAの手首を掴むと、勢いよく身体を壁に追いやる。
Aは掴まれた腕を振り解き直哉の指を優しく解くと、にっこりと微笑んで口を開いた。
『……過保護も過ぎると嫌われるで?』
「あ?」
『ははっ、冗談やって。そんな怖い顔せんでや』
足早にその場を去って行く八重を横目に見ながらAが直哉の耳元でそう囁くと、直哉は唇を尖らせながら自室へ帰って行った。
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バナナプリン - ドブカス好きです!!!話のテンポとかすごくいいです!キャラデザもめちゃいいですね✨更新応援してます🍮 (2月23日 15時) (レス) @page13 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2024年2月12日 14時