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「僕だよ〜僕!
 キミと待ち合わせをしてた、五条悟だよん♪」

いや知らない。

こんな美しい顔の知り合いなんていないし、
今まで生きてきて見たこともない。

だけど目の前の彼は紛れもなく五条悟の声で
五条悟を名乗っていて。

…いつまでも情報が完結しない…。

五「って、おーーい、聞いてる?笑」

五「…あ、
  もしかして僕に見とれちゃってる感じ〜?笑」

貴「……………………」

五「…え、まじ?」

吸い込まれそうな瞳に釘付けになって、いつもなら
否定するような所でも言葉すら出ないでいると、
その瞳の持ち主にため息をつかれる。

五「キミ、面食いだから
  本当はAちゃんが僕にオチてくれるまで
  顔見せないでおこうと思ってたんだけどねぇ。笑
 
  まぁ、今回は手っ取り早く虫除けする必要が
  あったから、しょうがないんだけど。」

サングラスを掛け直して、
「じゃ、行こっか」と言う五条さん。

…なにそれ。

確かに、
正直ビックリしすぎてまだ頭の整理が出来ていない。

それに、吉沢亮みたいに完璧な顔の作りをしている人がタイプだということは初対面でバレてる。

だけど、そうなんだけど。

対呪霊でも、人でも
私が困っている時はいつもこうやって助けてくれて。

もうすでに、自分勝手な貴方のペースと天真爛漫な
笑顔に振り回され、気づけば私も笑顔になってる。

それに今日だって…

貴「ちょっと待ってください、」

歩みを進めようとする彼の手首を掴み、引き止める。

貴「……五条さんの顔は知らなかったけど…

  …既に…というか、そういうの抜きで、今

  五条さんに会えるの楽しみにして、
  待ってたんですけど…」

顔が熱い。

考えがまとまってない状態で、自分でも何を言っているのかよく分からないまま伝えると、

五「!…ちょっと……その顔は反則じゃない…?笑」

掛け直された、少しずり落ちたサングラス越しに
目を泳がせているのが見える。

五「…そんなこと言われちゃうと
  僕まで調子が狂っちゃうんだけど」

きゅっと、手を握り返され
約束していたレストランへと連れて行かれる。

いつも余裕そうな五条さんの耳が
赤く染まっていたのが、後ろ姿でも分かった。

そこからはお互いどこかぎこちなくって。

話も上の空であんまり覚えてない。

今日の私たちは、なんかおかしい。

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作者名:さみょん | 作成日時:2021年1月25日 2時

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