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五「あれ…めっちゃいいにおいする…」

寝起きの五条さんは、ちょっとかわいい。

けどしっかりアイマスクは着けていて、
いい加減心開いてくれないかな、なんて思ったり。

貴「あ、ごじょさん。おはようございます笑」

五「コーヒー?」

貴「うん、置いてあったから淹れてみたんだけど…
  五条さん、飲めるんですか…?」

いつもカフェに来てくれる時はゲロ甘カスタムだから
てっきり飲めないと思ってたんだけど…大丈夫かな?

五「僕?普通に好きだよ?
  砂糖とミルクはたっぷり入れるけどねぇ笑」

ビックリしていたのに気付かれたようで
逆になんで??と聞かれてしまった。

貴「いや、いつもお店で同じの注文するし、
  コーヒー頼んだことなかったから…」

五「あぁそういうことね笑

  同じのばっか頼めば
  Aちゃんに覚えて貰えるかなぁって笑
  いやぁ、成功だったよ笑」

貴「なんですかぁそれ。笑」

まぁ確かに
心の中で『甘党グラさん』なんて呼んでたけど。

貴「…てかそんなことしなくっても
  いつも祓ってくれてたから覚えてましたよ?
  …喋ったら私、元気になってたんで」

五「えぇ何、急に。笑 今日デレ期!?♡
  僕は大歓迎だよ??♡」

これは…無視だな、うん。

貴「すみません、今日の朝食いつもより雑で。
  わたし今日1限からで、急がなきゃで」

五「全っ然だよ、むしろそんな中ありがとうね!
 
  起きたら朝ごはんがあるってだけで
  もう幸せすぎるから

  やっぱコーヒー屋さんの彼女が朝から
  淹れてくれたコーヒーは最っ高だねぇ♡」

貴「……」

最近はこの五条さんのツッコミ所の多すぎるノリも
スルーできるくらいにはスキルが身に付いてきた。

これで先生なんだよなぁ…生徒大変そう…(哀れみ)

貴「あと今度、甘党の方でも飲みやすいコーヒー
  教えるんでその…また来て下さい」

五「それデートのお誘い?♡」貴「違います」

15 甘いお菓子と最強さん→←13 五条さんとの朝



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作者名:さみょん | 作成日時:2021年1月25日 2時

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