無限大の希望を..Ⅲ (ページ7)

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■１０３ページ7

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closeの文字の前。

先延ばししたところで
いつかはお返ししないといけないから、
それならもう勢いで。

そう、勢いで
SECONDの前まで来てしまった。

閉店して１時間弱。

店内は薄ら電気がついてるみたい。

まだ誰かいるのかな？

哲也さんいなかったらどうしよ、、

いや、居ない方がいいのかも。

ケンチさんや他のスタッフさんに託して帰ろう。

よし。

って！

開くわけないよね！！

手を掛けて押してみてもビクともしない扉。

そうですよねー、
なんせcloseですもんね。

電話しかないのか、、

いや、もう明日でいいかも。

ドンッ、、

A「いったぁ～」

急におでこに走る痛み。

目の前の扉が開いて、
見事におでこに命中して
２～３歩後ろによろけた。

哲『えっ、Aちゃん？』

そこには、
扉に手を掛けたまま
お昼と同じ驚き顔の店長さん。

哲『ごめん！ぶつかったよね！？大丈夫？』

すぐに駆け寄って手を取ってくれたのに、
咄嗟に後ずさり。

A「す、すいません、、」

哲『ごめんね、まさか人いると思わなくって、、』

そうですよね、、

閉店したお店の
扉の真ん前に人がいたとしたら、
それは不審者だもん。

哲『わ、、ちょっと赤くなっちゃったね。ごめんね、中入って待っててくれる？』

A「え、えっと、」

哲『冷やすもの何かあったと思うから。よいっしょ、』

スタンド式の看板を
畳んで持ち上げる哲也さん。

あ、いい腕してる、、

あ、違う。

店長が自ら片付けるんだ、

そんなこと思ってると、

哲『なにしてるの？入りなよ、外暑いでしょ』

A「あ、はい、、お邪魔します」

哲『ふふ、どうぞ～』

あれ？

すっかり哲也さんのペースだ。

私たち若干の気まずさ、
ありませんでしたか、、？

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