無限大の希望を..Ⅲ (ページ3)

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A「今市さん、」

隆『ん？』

A「っ、、いや、何もないです、すいません。」

やめた。

なんだか急に
お姉ちゃんの話がしたくなって、
切り出そうと思ったけど

頭をあげた今市さんの表情が
とても自然体な笑顔で、
暗くなっちゃうような話、
しちゃダメだと思った。

隆『できた！合ってる？』

A「うん、ばっちりです！器用ですね、」

隆『そうかなー？』

A「今市さん何でも器用にこなすイメージがあります。今市さんの書く歌詞も大好きだし、」

隆『ありがと、なんか、面と向かって言われると照れるね』

そう言って鼻を掻いて
ヘヘと照れてる今市さん。

なんだか臣くんに似てるなと、
思った。

A「あ、そういえば臣くんに聞きました。ツアーされるんですよね？」

隆『うん、そう。来年の春からだったかな？』

A「今市さんがたくさん曲を書いてくれたからって言ってました。楽しみにしてますね！」

隆『来てくれるの？』

A「当たり前じゃないですか！ファンですから！」

隆『ありがとう。、、待ってるね。』

A「はい、」

今市さんと過ごす時間は
いつだってゆったりとした空気感で
素直な自分で居られるようなそんな居心地。

でもふとした時に、

あ、今のまずかったかなとか、
どうしたんだろうとか、

そんな風に思う時がある。

カラン

staff「お待たせ。」

スーツの人が入ってきて
すぐに今市さんに声をかけた。

不審そうにこちらを見るそのスーツの人に、
今市さんは
『友達に偶然会って、』と
すぐに説明してくれて、
ちょっとくすぐったかった。

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