無限大の希望を..Ⅲ (ページ17)

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□哲也SIDE.

着いた先は都内有数の国立病院。

裏口と思われるところには
もう一人のチーフマネージャー。

電話してる表情は
決していいものではない。

院内を歩いていると、
先週倒れたとニュースで見た政治家とすれ違った。

大手の病院だと改めて思い知らされる。

いいことじゃないのは確か。

でも、どうして俺が。。

マ「哲也。説明するから、一旦こっち入ってもらえる？」

俺の表情が物語っていたのか、
大丈夫。と一言付け足したマネージャー。

部屋に入るや否や、
ポンと俺の肩に手を置いて言った。

マ「哲也。これだけはわかってほしい。哲也は何一つ悪くない。それは俺も事務所もわかってるから。」

急にそんなこと言われても、、

俺の脳内は全くついていかないけど、
そう言われて余計に鼓動が早くなったのがわかった。

ミネラルウォーターを口にしたマネージャーが続けた。

マ「今日のライブに見に来てくれていたファンの子が怪我をした。ライブ後に会場の外で他のファンの子と揉めて、この病院に運ばれたんだ。この病院を指定したのはその子の父親。ここの医院長。」

哲『待って。ファンの子同士が揉めたって、、なんで？』

マ「詳しいことはわからないけど、多分、、嫉妬からの犯行じゃないかって、」

待ってよ、、犯行って、、、

その言い方はなに、、？

整理しようにも情報が少な過ぎる。

どちらかと言えば
これ以上この話はしたくないけど、
そんなわけにもいかない。

哲『それ、で、、？その子は、』

聞き出そうとしたところで、
さっきのチーフマネージャーが呼びに来て、
病室へと案内された。

よくわからないけど、
髪に指を通してジャケットを正した俺は
まだ冷静だったのかも知れない。

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