無限大の希望を..Ⅲ (ページ15)

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ケ『哲也？次哲也の番だよ』

哲『うん、、』

ケ『ずっと付いてきてくれたし何かお礼しないとなー』

哲『そうだね、』

ケ『まずは今の与えられてる仕事を全力で頑張らなきゃねー変な女に捕まるなよ？笑』

哲『ケンチこそ笑』

次の一手で勝負が決まる、
そんな時に俺を呼ぶ声が聞こえた。

哲『待って、今いいところだから』

そう言って振り向きもしなかった俺に、
先程よりも大きな、怒鳴ったような声で
俺を呼んだマネージャー。

その瞬間に投げられた矢は
中央に当たったものの、
すぐに外れ真下へと落ちていった。

振り返った先には、
呼んだ声色とは真逆の顔をしたマネージャーが立っていた。

嫌な予感。

まさにそんな感じ。

マ「すぐに帰る準備して。ケンチ、ごめん。カウンターから水持ってきて。」

哲『え、、？なに、いきなり、、』

ケ『哲也だけ？仕事？』

マ「車で話すから。これ噛んでおいて」

訳もわからないまま
ケンチからペットボトルを受け取って、
すでに停めてあったタクシーに乗り込んだ。

手渡されたガムは
飲んでいたウイスキーの味を一瞬で消すほどのもの。

これを着て、と渡されたのが
黒のシンプルなジャケット。

マネージャーが運転手に伝えた行先が、
有名な国立病院だったこと。

その瞬間、

何かは予想も付かないけど
よくないことが起きたことはすぐに分かった。

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