君のとなり【江口拓也】 (ページ10)

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10. 世話焼きページ10

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はあぁぁぁ。

何週間ぶりかにミサキは自宅へ帰った今日！

久々のゆったり時間だ。

しかし、1人ってこんなに静かなのか、、

なんだか寂しくなって宏太朗に電話をかける

「もしもし？空いてたらご飯行かない？」

「是非！ご馳走様でっす！」

ーー

時刻は午後9時

駅前は活気づいていた

と、鳴る着信

「パイセーン！迷っちゃいました、、どこですかー？」

「えぇー？」

どこだよーと辺りを見渡す

あ、と目に留まる

椎名さんだ

初めて会った時と同じような服装

仕事帰りなのかな、世の中狭いねぇ。

そしてその隣にはスーツを着こなす爽やかな男性

彼氏さん、、か？

まぁそうだよなー、綺麗だし彼氏くらいいるよな、

2人は仲良さそうに笑い合い、近くの飲食店へ入っていった

「パイセーン！すいませんでした！」

前方から宏太朗

「遅い！」

「すいませんって。どうかしたんですか？」

「なにが？」

「いや、僕じゃなくて向こうの方見てたんで。知り合いでもいました？」

「ん、まぁそんなとこ。行こうぜ」

ーー

「なによ、あんたまで私に結婚しろって言うの？」

「春子がうるさいんだよー。気持ちも分からなくはないけど、そろそろ身を固めてもいいんじゃないか？」

この余計なお世話をしてくる男

春子の旦那で私の同僚松永潤

婚活中だった春子に松永を紹介したことがきっかけで今に至る

「ってもお前理想高いもんな～、無理か。」

「別に高くないわよ」

「じゃあ言ってみ」

「えーっと、カッコよくて優しくて、私より稼いでる人」

「はい無理。」

「なんでよ」

「カッコよくて優しくてはまぁいいとする。私より稼いでるってのが難しいんだよ。」

「そう？、てか別に結婚したいとか言ってないんですけど。」

「意地張るなって、結婚ていいぞ～可愛い奥さんに最高の息子たち」

夫婦揃って同じこと言ってるよ。。

「はいはい。」

「なんでそんな頑ななんだよ、」

「私はね、仕事が好きなの。結婚するってなっても続けたいし、両立したい。子供もそりゃいつかは欲しいけど、今じゃない。男の人って相手に家庭を作ってもらいたがるでしょ？気持ちを理解してくれる人が少ないのよ」

「なるほどね、、理解してくれる人がいればいいのか。ならやっぱり俺の出番だ！」

「はい？」

「俺が誰か紹介する！お前の条件ピッタリの奴をな！！」

いや、だから頼んでないって。

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