君のとなり【江口拓也】 (ページ9)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:66,212 hit

9. 休息ページ9

。

翔ちゃん可愛かったなぁ～
また会えるといいな

エレベーターを降り、部屋へと入る

「遅かったね～、喉カラカラだよー」

ゲームはやめて携帯をいじりながら呟くミサキ

「ごめんね、お待たせ」

渡すなりゴクゴクと喉を鳴らしながら飲む

「っはぁ～、生き返った。外暑かったでしょ」

「うん、汗かいちゃったよ」

「やっぱりねー、行かなくて正解。汗かきたくないし」

「そっか、俺シャワー浴びてくる」

湯に打たれながらふと思ってしまった

ほんとお姫様だなぁ～、、

椎名さんも翔ちゃんもたくさん汗かいてたけど、これでもかってくらい爽やかだったし、元気だったし、なによりも人間らしい

久々の休息だった

暑かったけど楽しかった。

翔ちゃんを2人で挟んで座って

椎名さんがうちわを扇ぐ

翔ちゃんへと向かった風は俺の方にも向かってた

自分も暑かったろうに

俺の分で買ったコーヒー、あげれば良かったな、

今頃2人はシャワーを浴びて昼寝でもしてるのかな、、

俺も寝たい。

あ、、、無理だ、

明日の台本読んどかなきゃ。

あと、ご飯か、、

ーー

「Aほんと助かった！」

「いーえ、楽しかったしまたよろしく(笑)」

「A！久しぶり！元気か？」

「Aさんでしょーがこのクソガキ」

「私の可愛い息子になんてこと言うのよー」

「ぼく友達出来た！」

「え？」

ちょっと会話が渋滞してるんですけど、、

「たくや！アイスくれた！」

「えー？誰？」

「このマンションに住んでる背の高い超いい人」

「変な人じゃないでしょーね」

じろりと見てくる

「大丈夫大丈夫！名刺貰ったし、ちゃんとしてる人。声優してるんだって」

「へー、名前は？有名な人？」

「有名らしいよ？私はよくわかんないけど。」

「待って、たくやたくや、、、苗字は？」

たくや、と考えるようにして聞いてくる

「えー、、迷惑かかるかもしれないから言えないよー。」

「声優でたくや、、何人かに絞られるけど、背が高いんだよね、、、もしかしてだけど、、江口とか？」

「なに、知ってるの？」

「え！まじで？江口拓也！？住んでるの？ここ！？」

「ちょっと！言いふらさないでよ？迷惑かかっちゃうから」

「いや言わないけど、、凄い、あの江口拓也と友達？」

「たくや！友達！」

「春子知ってるんだね、声優詳しいの？」

「私が元オタクだって忘れてるでしょ」

あ、そういえばそうでした

「アニメだけかと思ってた。」

「アニメ＝キャラ＝声優だから」

「、、わかんない。」

。