君のとなり【江口拓也】 (ページ22)

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22. 最悪ページ22

。

返信来ないな、、

5分、10分経っても来なかった

はぁ、、

小さくため息をつく

酔っ払ったミサキは最悪だし、あんな形で椎名さんにも知られてしまって、タイミングも最悪。

せっかく仲良くなってきてたのに、あきられたかも。

ネガティブにしか働かない脳

ーー

返信をしたのは出勤する直前

当たり障りのない言葉を返し、部屋を出る

とぼとぼと歩きながら考えるのは昨日のこと

若くて可愛い女の子、、

はぁ～、、と長めのため息

目も腫れてるし最悪。

また一緒に仕事するの、辛い。

ーー

「Aさん、」

「ん？なにー？」

「、、なんか変ですね、」

「そう？」

門脇くんが隣にちょこんと座る

「はい。こっち見ずにずっとパソコン叩いて、いつもなら目を合わせて話してくれるのに、」

「あ、ごめんね、なんか相談？心配事でもあった？」

と門脇くんに向き直る

「Aさんのことが心配です」

「なんでよ」

「なんかいつもと違います。、、メイク変えました？」

「変えてないけど。なに、浮腫んでる？」

確かに今日の目は少し腫れぼったいけど、

「いえ、今日も綺麗です。。とりあえずメイクの事は置いておいて、ほんとに、何かありました？」

、、鋭いなぁ、

「別になんにも無いよ？」

先輩として、弱い所は見せられないよ。

「俺、いつも相談乗ってもらってるんで、お返ししたいです。」

、、めっちゃいい子なんですけど(涙)

「ありがとう。でもほんとに大丈夫！私の心配よりプロジェクトの心配しなさい(笑)」

ーー

はぐらかされてしまった。

「松永さーーん！俺どうしたらいいですか？」

「その言葉20回位聞いたよ。」

「何も言ってくれないです。。」

「後輩にはな、弱い所見せたくないんだよ、」

「じゃあ松永さんはなんか言われました？」

「いや、俺も聞いてないな」

「何悩んでるんでしょうか、」

「さぁなー。あいつ悩んでる時の方が仕事早いからさ、あのままで良いんじゃない？」

「ダメですよ！早いですけど誤字脱字半端ないですよ！？」

「そういう事もあるな。」

「俺、後輩としてしか見られてないんですかね、」

「そうだろうな～、あいつ社内恋愛苦手な奴だから」

「最悪。終わった。。」

「諦めるなよ、今度俺が推しといてやるから。いい人紹介してやるって言ったものの、忙しくて全然出来てなかったからさ、」

「マジですか？よろしくお願いします。」

深く頭を下げる

。