君のとなり【江口拓也】 (ページ19)

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19. 久々のページ19

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ねっっっむい。

時刻は深夜2時

松永の企画とは別に案件をいくつか抱えている私は最近帰りが遅い

ふぁ～あ、、はぁ、

大きく欠伸をひとつしてエレベーターを待つ

「椎名、さん？」

耳に響く心地よい声

「、、江口さん？こんばんはっ」

眠くて暗い顔が瞬間明るくなる

「こんな時間まで仕事ですか？」

「それはこっちのセリフですよ！椎名さんもこんな時間まで、」

「色々と仕事が溜まってまして、、久々ですね、元気してました？」

「あ、はい、栄養ドリンク飲みつつなんとか！」

「私、江口さんに元気かどうか連絡しようかと思ってたんですけど、忙しかったら迷惑かな、とか考えちゃって、結局しませんでした(笑)」

「そうなんですか？全然して下さいよ！元気の源になりますから！(笑)」

ーー

「おやすみなさい」

エレベーターを降り部屋へと帰る

へへっとほころぶ顔

江口さんと久々に会えた

沢山、てほどでもないけど話も出来たし、嬉しい

と、彼と会えるのを心待ちにしている自分がいるのに気付いた

この感じって、あれかな、、好き、なのかな、

久々の胸の高鳴りに戸惑う

うーん、、久々に会えたからってのもあるのかも、

確信的なものはまだ無い

ただ、少しだけ、胸はドキドキしていた

ーー

「おやすみなさい」

エレベーターで椎名さんと別れる

久々に会えたなぁ、

ふっと口角が上がる

明るく見せてたけど眠そうだった
まぁもう2時過ぎてるしね

仕事忙しいんだ。

椎名さんも頑張ってる
俺も負けてらんない。

うん、と1人うなずく

てかさ、元気かどうか連絡しようとしたって、、同じこと考えてるし(笑)

そういう風に考えてくれるだけで嬉しく思う

口角が上がりっぱなしだ

あっ！、、そういえば松永さんとの仕事の事話すの忘れてた。。

、、まぁいいか(笑)

仕事の事もどうでも良くなるようなこの感じ
久々だ

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