第4話 ページ5
パチリ、と目を開ける。見慣れたクリーム色の天井をぼんやりと眺めながらそういや推しの尊さに耐えれずに私倒れたじゃん…と倒れるまでの経緯を思い出す。いやでも、推しがしんどいのがいけないと思わない????あの可愛さとかっこよさと昔からあるっぽいスパダリ加減は涙出るかってレベルでかっこいい。私は涙は出ずに熱が出たわけですけども、
とりあえず起きたことを誰かしらに伝えようとベッドからのそりと起き上がって立ってみる。まだ熱が引いてないらしくずきずきと頭痛が伴っているがなんだかんだと前世で偏頭痛持ちだったこちらとしてはへっちゃらだし私は元気である。そう、元気である。だから兄は私に過保護になるべきではないと思うんだ、昔の死んだ自分の年齢的に三十路がショタに面倒を見られている、ということである。うーんキツイ!!!!まぁ体に精神が引っ張られて少し幼くなって涙腺が緩かったりと何だかんだで私も年相応レベルにはなっていると思いたい。いや年相応ってなんだよ前世おばさんにはわかんねぇよ!!!!心の中はもう大パニックである。少し頭痛が酷くなってきた気がするあー…これは大人しくしておいた方がいいかもと考えて頭痛が治るまで壁にもたれてズルズルと座り込んだ状態で耐える。うーっと唸って見ても痛みが治ることはなくじわじわと内側から痛みが伴う。正直辛い……はふはふと熱い息を吐き出しながら誰か来てくれないかと扉を見るとナイスタイミングと言わんばかりにガチャリと開いた。
「けんじくん…食欲ないからご飯いらないってママに言って…」
とどうせ入ってきたのは兄だろうと思いながら言葉を発すると人の気配がすっとしゃがんで私の真正面にいる感じがする、心配して顔を覗き込んでるのかな?そう思ってもなんだかグラグラした意識で目が開かない。するりと頰を指の腹で撫でられる。熱が上がっているからかひんやりと冷たく気持ちよくてすり、と頰をすり寄せる。するとわしわしと頭を撫でてくるのだから安心して私は意識をまた放り出してしまった。
「まつ、だくんに、あやまらなきゃなぁ…」
出会ってすぐに倒れられると心配をしてしまうだろう。もう大丈夫だと謝らないとと意気込みながら壁とは反対方向にぐらりと体が揺れて倒れると思いながら完璧に私は寝入ってしまった。
「__謝らないでいいんだ、俺がしたいだけだから。おやすみ、A」
まさか部屋を訪れたのが松田くんだとは私は知らない。
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桜(プロフ) - 今度は松田が嫉妬してしまう感じ? 景光も子供の時は可愛いですね! 続き頑張って下さい! (2018年8月13日 10時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊 - 美南さん» 松田くんイケメンですよね〜!ありがとうございます!かっこいい松田くんを書けるように頑張りたいです!!!! (2018年8月6日 15時) (レス) id: 9f33a9a596 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊 - 桜さん» 一目惚れなんて嬉しいです!ゆっくりですが頑張らせていただきます! (2018年8月6日 15時) (レス) id: 9f33a9a596 (このIDを非表示/違反報告)
美南 - 松田君がイケメン過ぎてつらいw 続き頑張ってください! (2018年8月5日 21時) (レス) id: 86dd7ecae4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 凄い!!個々の松田さんは! 自分は一目惚れしてしまいました! 続き頑張って下さい! (2018年8月5日 21時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小鳥遊 | 作成日時:2018年8月1日 0時