男の影 ページ48
明日は早朝ロケで、それから韓国に戻って渡米の準備だというユチョンさん
家まで送るという申し出を断って
無理やりタクシーに押し込んだ
私は1人、春の夜の匂いを感じながら歩き始める
シャンパンのおかげで少し火照った頬に
爽やかな風が心地いい
サプライズ
リアクションに困るから苦手なんだけど
このくらいのさりげなさだったら嬉しいかも・・
「さすがユチョンさん♪笑」
ユチョンさんの彼女は幸せだろうな〜
花束を抱え、軽い足取りで
久しぶりにマスターの店に向かった
「今日初めての客(笑)あまりにも来ねーから早閉めしようと思ってたところだ」
「そんな時に迷惑でした？笑」
苦笑いしながら迎え入れてくれて
がらんとした店内、私はいつもの席に座り
2人で乾杯
「その花・・ジェジュンにもらったのか？」
「・・・ううん・・・これは彼の友達・・」
「に、ジェジュンが渡すようにって頼んだんだろ？笑」
何も知らずにからかってくるマスターに
尚も首を横に振る
「別れました」
そう言ったら、さすがに驚いた顔をして
自分でタバコの煙にむせていた
「へぇ・・」
「はい・・」
しばらく流れる沈黙・・
マスターの視線が痛くて
緊張を隠すように
マティーニを一気に飲み干した
「の割に、平気そうな顔してんな。」
「・・・え？」
「前までは別れたらすぐ俺に泣きついてきたのになぁ・・」
遠い目をして焼酎に口をつけたマスターが
不意に私を見下ろすようにして
ニヤリと笑いかけてくる
「もう次がいるとか？」
「そっ！そんなわけないです・・」
「でも花くれる男はいるんだろ？」
「あ・・・これはちょっと早めの誕生日にって・・」
「でもわざわざ花よこすかぁ？
相当キザか、お前のこと好きか・・」
「その人 彼女いますし、キザでもないですけど・・」
「ふーん・・・じゃあお前が好きなの？」
「なんでそうなるんですかぁ・・」
「・・・ここ入ってきた時 幸せそうな顔してたから・・なんとなくな・・」
「え・・・そ、そりゃあ・・誰にだって誕生日祝ってもらえたら嬉しいじゃないですか・・」
「そうか？」
「そうですよ・・」
幸せそうな顔・・
私が？
思わず自分の頬を触ってみたけど
寝不足でちょっとハリがないくらいで
いつも通り
マスターの言葉に首をかしげながら
甘い香りを漂わせるスイートピーを
帰ったらどこに飾ろうか、のん気に考えていた
ラッキーアイテム
革ベルト
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devil(プロフ) - 小説名にひかれて読み始めました。大好きな曲です(*^^*)私はジェジュン一筋なんでユチョンにはなびきません(笑)次の章楽しみにこの休みの間に追い付きたいと思います(=^ェ^=) (2015年12月31日 8時) (
レス) id: a3f07fec43 (このIDを非表示/違反報告)
あー汰 - 別れるとき泣きました笑、くっそだめだ自分ってちょっと攻めましたからねｗ (2014年6月11日 16時) (レス) id: 589eb1ebd7 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - なるさん» 実は私もジェジュン・チャミがトップ２ですよ〜(*^_^*)嬉しいです(*^_^*)ここのユチョン、すごーくいい人ですよね？笑 私ならユチョンにいっちゃうな〜とか思いつつ・・・ふふ。← (2012年8月28日 19時) (レス) id: 9ae8c7bb9c (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - この章も残りわずかなのですが・・・ちょっと2人に会いに行ってきます♪笑 皆さんも行きますか？楽しみですね〜^^ なるさんHALさんコメ感謝です★情緒不安定なJJ、いいですよね〜←言い方(笑) (2012年8月24日 21時) (レス) id: 9ae8c7bb9c (このIDを非表示/違反報告)
ＨＡＬ(プロフ) - 更新ありがとうございます＾＾覗くのがすごく楽しみです♪次章が待ち遠しいっ＾＾ (2012年8月24日 7時) (レス) id: 4413487fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：emi
| 作成日時：2012年7月20日 0時
