決断 ページ30
いつもは名前の下に表示されている
見慣れた電話番号
そもそも仕事用なのに、知らない相手からかかってくること自体珍しい
この状況で、そんな人
ジェジュンしかいない
・・・どうしよう
出る？出ない？
真希が来るまで待とうか・・
でも 震えながら、少しづつこっちに近づいてくるスマホが
必死に存在を主張しているみたいで・・
「・・・・はい・・・モデルエージェンシーeliteヘアメイク・・」
「A・・？」
仕事用の電話を受ける時の決まり文句
それを遮るように、弱々しく
私の名前を呼ぶ声
「うん・・」
「・・・ジェジュンだけど・・・」
「・・・・うん・・・」
「もう・・・日本にいるんでしょ・・？」
「うん・・」
「・・・そっか・・・無事に着いたんだ・・・良かった・・」
「うん・・」
そっけない私に、ジェジュンも何を言おうか戸惑っているみたいで
しばらく沈黙が続く
言いたいことがあるから電話してきたんでしょ？
そうやって顔色窺って言葉選んで
その優しさもフリなの？
「・・・・ごめん・・・」
「何に謝ってるの？」
「それは・・・」
「嘘ついてたこと？」
「嘘・・？」
「嘘なんでしょ・・・
もう大丈夫だって・・待たせて悪かったって言葉も・・・全部・・」
その時以外にも
きっと私の知らない所で
いっぱい会ってたんだよね
それなのに、平気な顔で嘘ついてた・・
「違う！それは・・」
「もう無理・・」
「・・・え？」
「韓国に行けるって・・ジェジュンに会えるって浮かれてた自分がバカみたい・・」
「A・・」
「ずっと自分が彼女だと思ってたけど、ジェジュンのこと何も知らなかった・・・ほんとバカだね・・・」
「だから違う！俺の話聞いて？」
「無理なの・・・もう・・」
「・・・・」
いつの間にか頬を伝う涙
どうして泣くの・・
ジェジュンのことになると、いつも
感情のままに体が反応する
「私、ジェジュンといると苦しい・・」
「・・・・」
「これ以上一緒にいても・・・苦しいだけだよ・・」
静まり返った電話の向こうが
私の心を揺さぶる
飛行機の中で下した決断をぐらつかせる
・・・でも もう決めたの
「俺は・・」
「別れたい」
「・・・・」
「別れよう？ジェジュン・・」
静寂の中
ジリリリ・・とアラームの音が微かに聞こえた
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
devil(プロフ) - 小説名にひかれて読み始めました。大好きな曲です(*^^*)私はジェジュン一筋なんでユチョンにはなびきません(笑)次の章楽しみにこの休みの間に追い付きたいと思います(=^ェ^=) (2015年12月31日 8時) (
レス) id: a3f07fec43 (このIDを非表示/違反報告)
あー汰 - 別れるとき泣きました笑、くっそだめだ自分ってちょっと攻めましたからねｗ (2014年6月11日 16時) (レス) id: 589eb1ebd7 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - なるさん» 実は私もジェジュン・チャミがトップ２ですよ〜(*^_^*)嬉しいです(*^_^*)ここのユチョン、すごーくいい人ですよね？笑 私ならユチョンにいっちゃうな〜とか思いつつ・・・ふふ。← (2012年8月28日 19時) (レス) id: 9ae8c7bb9c (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - この章も残りわずかなのですが・・・ちょっと2人に会いに行ってきます♪笑 皆さんも行きますか？楽しみですね〜^^ なるさんHALさんコメ感謝です★情緒不安定なJJ、いいですよね〜←言い方(笑) (2012年8月24日 21時) (レス) id: 9ae8c7bb9c (このIDを非表示/違反報告)
ＨＡＬ(プロフ) - 更新ありがとうございます＾＾覗くのがすごく楽しみです♪次章が待ち遠しいっ＾＾ (2012年8月24日 7時) (レス) id: 4413487fa0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：emi
| 作成日時：2012年7月20日 0時
