ベランダの先客 ページ36
広すぎると思っていたリビングは
7人もいれば少し窮屈に感じるくらいで
それぞれが自由に食べたり飲んだり
楽しい時間を過ごす
少し飲み過ぎたかな・・
身体が若干フワフワするのを感じながら
夜風に当たろうとベランダに出た
「あ・・・」
そこには先客が1名
ウッドチェアに身体を深く預けて
一服中のユチョンさん
「どうぞ〜」
「・・・じゃあ お邪魔します・・」
「ははっ。俺の家じゃないし(笑)」
「あ、そ、そうだね・・じゃあ遠慮なく・・」
チラッとリビングを見たら
ジェジュンはリュオンとキッチンで何かを調理中
音を立てないように扉を閉めて
手すりに手をかけて外を眺めるフリをした
皆でいる時は普通に話せるようになったけど
2人きりになるのは
まだ少し緊張する・・
酔いは一瞬で冷めたのに
お互い何も話さない、でも何かを探り合っているような状況が
私をそこから動けなくさせた
動けなかったのは私だけで
後ろから流れてきていた煙草の白い煙が ぴたりと止み
引きずるような足音と共に
私の隣に並んだユチョンさん
「匂いついてたらごめん・・」
「あ、ううん・・平気・・」
「雨・・・」
「え・・？」
「降りそうっすね・・」
言われて初めて気付いた
月も星もない真っ黒の空
湿っぽい空気と匂い
2人の間の空気が それに感化されているみたいだった
ついに ぽつりぽつりと降り始め
雨粒がベランダにまだらの模様を作る
「中入ろう？濡れちゃう・・・きゃっ！」
急に後ろを振り返った瞬間
まだおぼつかない足元がバランスを崩す
そのまま倒れなかったのは
ユチョンさんの腕が
しっかり私を支えていたから
「ご、ごめんなさ・・」
慌てて離れようとしたけど
がっちり回った腕がほどけない
「友達にもなれないの？」
「え・・・？」
「ほら・・・こうしてても もうドキドキしない・・」
ユチョンさんの腕の中で
雨音は消えて
低い声だけが耳元で響く
何が起きているのかわからず
魔法にかかったように動けなくなった私を
ユチョンさんは解放してくれた
「あ、ひょっとしてドキドキしちゃった？笑」
「か、からかわないでよっ・・」
俯く私を下から覗き込んでくるユチョンさん
あんなことされたら
誰だってドキドキするよ・・
「顔赤いよ？」
「ちょっと飲み過ぎただけ！」
その時・・
ガラッ
扉が開いた
ラッキーアイテム
革ベルト
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えみ(プロフ) - まりりんさん» うぅ・・・ユチョンくんまた登場させちゃいました^^;そしてもう少し切なくなるかもです・・・^^; (2013年3月1日 23時) (
レス) id: f3062f4582 (このIDを非表示/違反報告)
まりりん(プロフ) - あ〜切ないよ〜泣 (2013年2月23日 23時) (レス) id: c2814e008d (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - みーなさん» ドキキュン・・・果たして書けているのか・・・(+_+)でも頑張って書きますね^^いつもありがとう〜☆ (2013年2月5日 23時) (レス) id: f3062f4582 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - まりりんさん» 予定は未定・・・といったところでしょうか(+_+)汗 明日からちょっと小旅行に行ってくるので、帰ったらすぐ更新しますね(>_<)2人が幸せでいられますように・・・ドキドキ(笑) (2013年2月1日 20時) (レス) id: f3062f4582 (このIDを非表示/違反報告)
まりりん(プロフ) - えみさん〜新章ありがとうございます。あ〜ドキドキする…（≧∇≦） (2013年1月31日 5時) (レス) id: c2814e008d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：emi
| 作成日時：2013年1月30日 23時
