39話 ページ39
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断片的にだけど萩くんとの記憶がよみがえってきた。
「Aちゃんらしく人を助ければ良いじゃん。」
「萩くんにそんなこと言われるなんて驚いた。」
「ただのチャラ男だと思ってたから?」
「うん。」
「Aちゃん……辛辣………。」
警察学校時代の私は揺らいでいた。
そんな私を認めて背中を押してくれたのが萩くんだ。
私の術式を利用できると考えた上層部に
それから私は、3年に進級することなく飛び級で大学へ行った。
当時の私は自分の術式で非呪術師を多く救えるなら、上層部の命令に従うことも受け入れた。
それに夏油が頑張れって言ってくれたから。
でも私が高専を離れてる間に、灰原は死んで夏油は離反した。
何のために上層部の命令に従っているか分からなくて。
自分が呪術師でいる意味を見失って。
少しでも呪術界から距離をおきたくて、逃げるように警察学校へ行った。
呪術界で生きてきた私は、警察学校に全く馴染むことができなかった。
そんな時に話しかけてくれたのが萩くんだ。
「あの変な奴、Aちゃんも見えてるよね?」
「…君、呪術師なの?」
「ジュジュツシ?」
「窓なのね。
あの変な奴と目を合わせたり、近づいたりしないで。」
幼い頃から自分だけしか見えない変な生物。
その重さに萩くんは独りで耐えてきたらしい。
仕方なく、マイノリティな呪術界について説明してあげたらいつの間にかに仲良くなって、悩んでいること全部打ち明けてた。
"私らしく人を助ける"
萩くんのくれる言葉が私を満たしてくれた。
そんな出来事が思い出されて目が覚めた。
耳に入ってきたのは、萩くんの親友・松田陣平の7年間も萩くんと話せていないという嘆き。
彼の悲痛な嘆きを聞いてしまえば、いち早く解呪をしてあげなければならないという思いに駆られる。
「Aが謄写した術式を彼に反転して与えれば、術式同士で相殺されて解呪だ。
あとは、彼の中にある呪詛師の呪力を反転術式で取り除いてあげれば完璧。目覚めるよ。」
「了解。」
私と五条の会話を聞いて困惑している松田陣平を無視して、私は萩くんと向き合った。
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銀華(プロフ) - ryeさん» 教えていただきありがとうございます🙇♂️入力ミスです。訂正させていただきます。 (2022年7月5日 13時) (レス) id: 8ce225486e (このIDを非表示/違反報告)
銀華(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます。警察学校時代のお話は番外編か、本編の後々に書けたら良いなと思っております。少しお時間頂戴してしまうかもしれませんが、楽しみにして頂けたら幸いです☺️ (2022年7月5日 13時) (レス) id: 8ce225486e (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 9話の降谷さんの所属、警察庁が警視庁になってます。 (2022年7月5日 10時) (レス) @page9 id: 6f680e21b1 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - めっちゃ面白い!この小説の面白さを伝えるためにコメント欄に登場しました!警察学校組との絡みができてきたので、警察学校時代の物語も知りたいです! (2022年7月2日 9時) (レス) @page37 id: c0ec2f5f77 (このIDを非表示/違反報告)
銀華(プロフ) - 悠華さん» コメントありがとうございます。警察学校組とはあと2、3話くらいで少し絡みをもたせることができるかな~と考えております!もう少しお待ちいただけると幸いです🙇♂️ (2022年6月23日 15時) (レス) id: 8ce225486e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀華 | 作成日時:2021年12月24日 0時