26話 ページ26
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運転席に私、助手席に虎杖くん。
高専へ向かう車内で彼はソワソワしている。
「何を聞きたいの？」
「えっ！聞いても良いの？」
「そんなに顔に気になりますって書いてあるのに、何も聞くなって方が酷でしょう。」
彼なりに私を気遣ってくれたのだろう。
しかし、あまりにも素直に顔に出ている様子を無視するほど、私は鬼ではない。
「さっきの残穢って何かAさんに関係があるの？」
「………好きだった人の残穢に似ていたから驚いちゃったんだ。
その人、死んじゃったはずなのに…どうして？って。
ごめんね、大きい声出して。困らせたでしょ？」
「そうだったんだ。
全然、困ってないよ。驚いただけで。」
"死んだ"と私が告げたことで、虎杖くんは自分の現状に重ねているように思える。
「その人は幸せだね。
Aさんにこんなに想われていてさ。」
「ありがとう。
きっと、虎杖くんのことも伏黒くんや釘崎さんが想ってくれてるよ。」
「そうかな…。
早くみんなに会いたいなぁ。」
「もうすぐだよ、五条が準備してる。
若人から青春を取り上げるなんて許されていないからね。」
車内に着信音が響き渡り、虎杖くんとの会話が途切れる。
「虎杖くん、悪いけどスピーカーにして電話出てくれる？」
「あっ、うん。」
ピッという機械音の後に聞こえたのは、やかましい同期の声。
「お疲れサマンサー！Aに報告ーーー！！！
僕の六眼とかその他、諸々の調査によると江戸川コナンという少年の体内で飼っている呪霊は、周囲に呪霊を引き寄せたり、周囲の人間に少量の呪力干渉をしたりするみたいだ。
今のところ、被害が出るレベルではないけどAは引き続き、監視を頼む。」
「そう、了解。」
「あ、あと。
あの少年、肉体と魂がぐちゃぐちゃだった。
なんていうか…、外と中の年齢が一致しないって感じ。」
今まで少年にあった違和感の正体はそれか。
肉体と魂の年齢が一致しない…ね。
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銀華(プロフ) - ryeさん» 教えていただきありがとうございます🙇♂️入力ミスです。訂正させていただきます。 (2022年7月5日 13時) (
レス) id: 8ce225486e (このIDを非表示/違反報告)
銀華(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます。警察学校時代のお話は番外編か、本編の後々に書けたら良いなと思っております。少しお時間頂戴してしまうかもしれませんが、楽しみにして頂けたら幸いです☺️ (2022年7月5日 13時) (レス) id: 8ce225486e (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 9話の降谷さんの所属、警察庁が警視庁になってます。 (2022年7月5日 10時) (レス) @page9 id: 6f680e21b1 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - めっちゃ面白い！この小説の面白さを伝えるためにコメント欄に登場しました！警察学校組との絡みができてきたので、警察学校時代の物語も知りたいです！ (2022年7月2日 9時) (レス) @page37 id: c0ec2f5f77 (このIDを非表示/違反報告)
銀華(プロフ) - 悠華さん» コメントありがとうございます。警察学校組とはあと2、3話くらいで少し絡みをもたせることができるかな~と考えております！もう少しお待ちいただけると幸いです🙇♂️ (2022年6月23日 15時) (レス) id: 8ce225486e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀華 | 作成日時：2021年12月24日 0時
