16話 ページ16
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先程までの明るい雰囲気とは打って変わって、静かな部屋に訪れた。
「こんな所に来させて一体、何の用？」
「まあまあ、着いて来なさーい！！」
目隠し越しでも、五条の嬉しそうな動きが伝わってくる。
ズカズカと地下へと続く階段を進み、目的の扉の前で立ち止まる。
セルフ効果音のジャーンという五条の声と共に開けられた扉の奥には、ピンク髪の少年がソファに座っていた。
「故人の虎杖悠仁くんでーす！！」
「馬鹿なことしてないで、説明しろ。」
今までも五条がとんでもないことをしてきても、ある程度は許容していた。
が、しかし。
死んだとされている人間が実は生きていました、なんて話は流石に初めてだ。
「悠仁が宿儺の器だって話は知ってるだろ？」
「まあね。
さっき、生徒たちから聞いた話では任務中に死んだって言ってたけど？」
「宿儺が悠仁を生き返らせた。
悠仁が生き返ったことを上層部が知れば、また悠仁を殺しにくるだろ？
それまでに悠仁を鍛えて、簡単には手出しされないように育てようって魂胆さ。」
何だか五条らしいというか、何と言うか。
思っていたよりも五条はずっと先生をしていた。
「いつ？虎杖くんを公に出すの？」
「そうだなー。交流会には参加させるよ。」
「思ったより、早いね。」
「Aが言ったんだろ？
そんな昔の話、覚えていたのか。
高専での日々が今の私を支えてくれている。
それは紛れもない事実だ。
私がかつて五条や夏油、硝子に言ったその言葉は私が上層部によって青春を取り上げられた腹いせに放ったものだった。
それを忘れずに五条が大切にしてくれていた。
それだけで、何だか胸がいっぱいになってしまいそうだ。
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銀華(プロフ) - ryeさん» 教えていただきありがとうございます🙇♂️入力ミスです。訂正させていただきます。 (2022年7月5日 13時) (
レス) id: 8ce225486e (このIDを非表示/違反報告)
銀華(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます。警察学校時代のお話は番外編か、本編の後々に書けたら良いなと思っております。少しお時間頂戴してしまうかもしれませんが、楽しみにして頂けたら幸いです☺️ (2022年7月5日 13時) (レス) id: 8ce225486e (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 9話の降谷さんの所属、警察庁が警視庁になってます。 (2022年7月5日 10時) (レス) @page9 id: 6f680e21b1 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - めっちゃ面白い！この小説の面白さを伝えるためにコメント欄に登場しました！警察学校組との絡みができてきたので、警察学校時代の物語も知りたいです！ (2022年7月2日 9時) (レス) @page37 id: c0ec2f5f77 (このIDを非表示/違反報告)
銀華(プロフ) - 悠華さん» コメントありがとうございます。警察学校組とはあと2、3話くらいで少し絡みをもたせることができるかな~と考えております！もう少しお待ちいただけると幸いです🙇♂️ (2022年6月23日 15時) (レス) id: 8ce225486e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀華 | 作成日時：2021年12月24日 0時
