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その日は一日中上司の言葉が事あるごとに頭の中で谺しては消えてを繰り返した。
"本人からAに"
つまりジョングクが私に、だ。
何故私に？という疑問がないわけじゃないが、それよりも上回って気になる事がある。
ジョングクは私を知っていたのか、という事だ。
でも思い出せる限り自分の中の記憶を探し漁って見てもジョングクとの面識はない。
あったなら絶対に覚えてる。
現にたった一回のジミンの手の感触だって忘れていないし、忘れられそうにもない。
翻訳者の名前を見て検索したとか−−−
それ以外のそれっぽい可能性を探ってみるが、腑に落ちるはずもなく。
合間合間にそんな事をやっていたら、あっという間に一日が終わってたった今ベッドに入って寝ようとしているところまできた。
寝転がった後で枕元に置いた携帯が短く鳴る。
『来週末、空いてる？』
半分そうかもしれないと思いながら開いたメッセージは正にジョングクの物で。
一昨日の事に全く触れずに課外授業の予定だけの文面にホッとした。
それでも心の奥の方の一部がソワソワと落ち着かないのは今はどうしようもないのだろう。
それに来週末は−−−
『ごめん、結婚式があって行けそうにないの』
このタイミングで断るのは自意識過剰な気もして少し気が引けたが嘘を吐く訳にもいかない。
碧斗の結婚式は来週末だ。
そう返信をするとすぐに既読の文字がついてソワソワが侵食する。
『どこで結婚式やるの？』
もう返事は来ないか"わかったよ"と返ってくるとばかり思っていたのに。
思わず上体を起こして携帯を見つめた。
『碧斗さんの結婚式だよね？』
私が返す前にまた一つメッセージが届き
『ヌナの友達の結婚式だし僕もお祝いに行きたい』
三個目のメッセージで思わず'えっ'と漏らした声が暗く静かな部屋に響いた。
ソワソワなんてもんじゃない。
ジョングクがそこにいる訳でもないのに、私の心臓は壊れてしまったみたいだ。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
