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ジミンはジョングクに届けたい物があったとかで少し寄ったのだと。
そしてこの後雨の中ジンさんとやらの家にも行くと言っていて酷く丁寧に何度も頭を下げて、あっという間に帰って行った。
ジンさんがどの人なのか顔と名前が一致しなかったのは言わないでおいた。
ジミンを見送りに行ったジョングクが戻って来るや否や'何で立ってるの？'と窓際に立つ私に言った。
まだまだ止みそうにない雨と綺麗な芝に覆われた庭が見たくてそうしたのだ。
でも私はただ'うん'と合わない返事を返して
「ジミンさん、すごい素敵な人だね」
台風の様に去ったジミンを褒める事を選んだ。
何故そうしたかって。
ジミンと話すジョングクがそれはそれは本当にとても楽しそうで見るからに仲の良さが窺えて。
それに加えて会ったばかりの私にも凄く紳士的で、最後まで’ジョングギをよろしくお願いします'って言い続けてた所とかも微笑ましくて。
素敵なメンバーに囲まれてるんだね、という事を言いたかったのだ。
「ヌナ、ジミニヒョンみたいな人が好きなの？」
なのに私の隣に立ったジョングクからはまるで的外れな言葉が飛び出して瞬間、唖然とする。
しかも眉間に皺を寄せる表情付きだ。
「ちょっと待って！そういう意味で言ったんじゃないよ？！」
万が一、ジミンみたいな人が好きだったとしても同じグループのメンバー相手に烏滸がましくて軽々しく言える筈がない。
しかもそれは万が一の話で、私にはそんな気が全くない。
でも私の否定は慌てているせいで怪しく聞こえるし必死に見えているのだろう。
何か恥ずかしい訳でもないのに耳が熱くなる感覚がある。
どう言えばこの事実無根の誤解が払拭されるだろうかと参って額に手を当てると自分の手が冷たい。
その冷たい手を熱い耳に当てようとした時。
ジョングクの温かい手がそれを遮る。
手から手へ簡単に体温は伝わる。
「
眉間に皺を寄せていた表情は消えていて、窓の外を見たままのジョングクが静かに低く呟く。
何処を見てるのかよく分からないけれど、また"初めて見る"横顔と手から伝わるジョングクの高い体温に言葉を失くす。
ジョングクのその横顔が私の方を見下ろして下唇を少し噛んだ後。
「
口角が上がった形の良い唇が確実にそう言ったのだ。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
