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碧斗の声を録音していたつもりなんてない。
だからこんなタイミングで思い出してしまったのは不本意だし考え過ぎだし。
そう思うのに、そう思えば思うほど私に向けられているジョングクの目は何かを含んでる様に見える。
これは人間の心理的な問題だ。
思い込み、という。
空気清浄機が少し強めに音を立てた時、家の中にインターホンの音が鳴り響いた。
その音で私もジョングクも金縛りが解けた様にお互いに目を逸らす。
ジョングクは'ちょっと待ってて'と言って椅子から立ち上がるとインターホンに応対もせずに玄関に向かった様だ。
足音がだいぶ遠のいて家の広さを再認識する。
部屋に取り残されて一人。
肩からあからさま力が抜けて、背もたれに初めて背中をくっ付ける。
そして少し前のジョングクみたいに思い切り背中をした。
本当に不必要な勘繰りはしたくない。
そのせいで毎回授業の度に神経を擦り減らして支障が出るなんてあっちゃいけない。
だから碧斗の言葉を完全にスルー出来ていなかった事にも少しダメージを受けている。
生活感のないキッチンの中の大きな冷蔵庫を見つめていると、賑やかな会話をする声が近付いて来た。
「雨降ってるんだし、別に後でもよかったじゃん」
「いいんだよ、この後どうせジニョンの家にも行くつもりだったから」
もうほぼ背後で聞こえたそれに振り向かない訳にもいかず。
椅子から立ち上がって振り返ればジョングクと、もう一人。
見た事のある顔でジョングクと初めて会った時の様に身構える。
これは反射というより本能反応だ。
「ヌナ、ジミニヒョンだよ」
ジョングクの言葉に、記憶の回路が繋がる。
そうだ、ジミンだ、と。
ジョングクより少し背が低くて線が細い。
'
「
なんて言うから私も真似して頭を下げて握手を交わす。
信じられない程滑らかな手の感触に自分の手が恥ずかしくなった。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
