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いや、元々そんなに知ってるわけじゃない。
それは百も承知だ。
出来れば半袖以外の何かを着てほしいなんて言えない希望を胸に秘めたままダイニングの上に日本語の本とタブレットを出して準備をする。
そうこうしてるうちに必要な諸々を手にしたジョングクが向かい側の椅子に座ったのだが、今さっきとは違い緩めの長袖のTシャツを着ていて内心かなりホッとした。
テーブルの上にジョングクが用意してくれたコーヒーがあって、時々それを飲みつつ二週間ぶりの授業は進む。
私とジョングクの声と時々空気清浄機の機械音だけの空間。
「動物の名前は知ってる？」
「あー、少し？いぬ、ねこ、あとうさぎ…と、くま？」
'合ってる合ってる'と小さく拍手をして褒めるとジョングクが'あ'と何が思いついた様に声を出す。
「僕ほんとは犬飼ってるんだけど、ヌナは犬平気？」
授業と関係のない事だったが、私にとってそれは思いもよらぬ朗報。
「そうなの？！犬平気どころか大好き！」
さっき部屋の片隅に犬用と思われるグッズが置いてあった気がした。
タトゥーやら腕やらで聞けずにいたのが解決したのだ。
実家でもずっと犬を飼っているし、本当は今だって飼いたい気持ちはあるのだが実行に移せないでいた。
仕事で家にいない時間犬を自宅に放置しておく事が心苦しくて。
だから何処かで犬と触れ合えるならそれはもう願ったり叶ったりというか。
生理現象の様にテンションが上がった私と、何故か目を丸くさせて驚いた様に固まっているジョングク。
が、すぐに私から目を逸らして下を向き少し頭を掻いて
「、ちょっと…びっくりしただけ」
と言いながら深呼吸の様に長く息を吐いた。
私のテンションが急に上がったから？
それもそうか。
だって今仮にも授業中。
とりあえず'ごめん'と言って犬の事は一旦忘れる事にする。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
