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「さっきまでちょっと運動してて。ヌナが来る少し前に慌ててシャワー浴びてたんだよ」
広い家の中を進むジョングクが後ろの私を振り返りながら話す。
それを聞いて"だからか"と。
真冬なのにジョングクは半袖で右腕いっぱいのタトゥーを初めて見たのと、記憶の中の甘い匂いとは別の爽やかな香りがしたから。
'そうなんだ'とやや素っ気ない返事になってしまったのは故意ではない。
返事を返すタイミングで目の前に広がったリビングとダイニングが余りにも広過ぎてそうなってしまったのだ。
10人で住んでも余りそうという感想だ。
「こっちに座って」
やや呆然とする私とは違い、ジョングクはウェーーイがかった前髪を掻き上げながらダイニングの椅子を指差した。
椅子よりも椅子を指差した右腕のタトゥーの方が気になる。
「もしかして苦手？隠す？」
ジョングクがその腕を撫でて言った。
「ううん、全然！私の周りにいないから、こんな風になってるんだと思って、やっぱり痛いの？」
「痛くないって言ったら嘘になるけど、全然耐えられるくらい、かな」
'僕はね'と笑いながらゴシゴシとタトゥーの腕を撫でた後でジョングクが右腕のTシャツの袖を肩の上までグッと捲り上げた。
「実はこの辺まであるよ」
まるで自分の描いた絵を自慢する子供のよう。
なのに首から下はまるで違う。
子供にはとても見えない。
道理で背中が大きく見えたわけだ。
丁寧に鍛え上げられた男性の肩と腕でしかないんだから。
「、授業の準備、しようか」
ジョングクに背を向けてさっきジョングクが指差した椅子に座ろうと話題を変える。
かなり唐突で無茶苦茶だとは思っても、それしか思い浮かばなかった。
たった二週間しか経っていないのに知らないジョングクが多過ぎて。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
