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流石に"サイン下さい"なんて不躾な事は言わなかった碧斗は最終的に納得したのか'イケメン'と連呼しながら帰って行った。
招待状はありがたいしナイスタイミングな登場だったけれど、最後はちょっとおじさん臭く残念な去り際だ。


「あの人、もしかしてこないだ言ってた人?」


「そう。近くまで来たからこれ持って来たって」


招待状を見せて答えるとジョングクは'あぁ'と言いながら2、3回頷いた。
受け取った招待状はマグネットで冷蔵庫に貼り付ける。
後で日時を確認しないと。


「僕より背が高かった」


今度はソファに座っているジョングクの言葉に脈絡がなく'えぇ?'と聞き返してしまう。


「背が、多分僕より高いよね?」


自分の頭を抑えるジェスチャー付きだ。


「、どうかな。高い方だとは思うけど、ジョングギと同じくらいに見える気もするよ」


「そう?だって、ヌナと立ってた時僕より差がある様に見えたよ」


「そうかな、、でもジョングギだって私より頭一個分くらい高いじゃん」


「頭一個分?!」


'嘘!?'と言ってソファから勢いよく立ち上がったジョングクはそのままお構いなしにキッチンに来て


「頭一個分より高いじゃん!」


私の目の前に立つとそう言って私を見下ろした。
勢いに圧倒されて見上げるだけの私にジョングクが'ほら'と言いながら手で差を表して見せている。
が、正直よく分からない。

でも'맞잖아(マッチャナ)!(そうじゃん)!'と言って尚必死なジョングクが可笑しいやら可愛いやら。
キッチンはごたついてるから出来れば来て欲しくなかったなんて事は忘れて、思わずククッと笑ってしまった。


「えぇぇ、ヌナ、今笑った?!」


「いや、だって急に身長の話ししたかと思ったら"ヌナ!ほらほら!"って、そんな必死に、笑」


ジョングクを真似してみたらもっと面白くなって、もういよいよ本格的に笑う。
当の本人はというと耳をやや赤くして'やめてよ'と言いながらも'本当だってば'と続けるから、やめてほしいのはむしろ私の方だ。

こんなに思い切り笑ったのも家に私の笑い声が響くのも久しぶりだ。

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設定タグ:防弾少年団 , ジョングク , bts   
作品ジャンル:恋愛
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(;ω;) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です(т-т) (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かむ | 作成日時:2024年2月7日 22時

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