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玄関のドアを開けると外気が家の中に流れ込んできて逆上せが急激に落ち着く。
鼻を赤くした碧斗がそこにはいて'これ'と言って見るからに結婚式の招待状という封書を私に差し出す。
'ありがとう'と言うと'たまたまだから'と碧斗は笑って、招待状を持っていた手をダウンのポケットに入れた。
「もしかして、誰か来てる？」
備え付けのシューズボックスの上に招待状を一先ず置いた私に、碧斗が足元を見て言った。
目線の先にはジョングクの靴だ。
「うん、そう。あの、ほら、日本語課外の、生徒さんが」
「え？相手男だったの？ていうか生徒家に入れるってお前」
「いや、そういう変な事言うのやめて？ちゃんと理由があって、家まで送ってもらったからそれで、話すと長くなるから言えないんだけど」
まるで年頃の娘をもつ母親とその娘の会話の様な。
玄関先で碧斗が信じられないと言った表情をするから、私も焦る。
だって碧斗が考える様なそんな変な意味合いで家に呼んだ訳じゃない。
ジョングクはジョングクで、別にそういうーーー
「ヌナ？」
後ろの方で声がした。
振り返ると玄関からでは死角になった場所から出て来てそこに立っていた。
そして目を碧斗に向けて'
ジョングクがゆっくりと私の背後まで来て、私は近付いてくるジョングクから碧斗に目を戻したのだが。
「あぁ！！見たことある！」
碧斗は一歩下がって口を抑えながら抑えきれない声でそう発して私は'だから'と小さく溜息を吐く。
そう、だから、ジョングクが出て来てくれて良かったのだ。
「だから、私が勘繰らないでって言ったの、分かるでしょ」
驚きか納得かそれともまた別の感情なのかジョングクを見たままの碧斗の'あぁ'という返事はなかなか滑稽に見えた。
日本語の会話が分からなかったのかジョングクは私の少し後ろで碧斗と私を忙しそうに目で追っていた。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
