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メモ用紙に書かれた住所には車で入らないそうで、広い通りで降ろして貰った後路地の更に路地に進む。
デコボコとした規則正しくない低くて小さい建物が並ぶそこに、こじんまりしたカフェが現れる。
「すいません、この住所はここで合ってますか？」
確信が持てずガラス戸のドアを開けて聞くと店員と思われる若い男性が'はい'とだけ答えて頷いた。
ネイビーのエプロンをしてるから店員で間違いないだろう。
ありがとうございますと軽く会釈をしながらそのまま店内に入ると、コーヒーの匂いに包まれる。
表から見るよりも店内が広い。
相手がどんな人かも分からない男か女かも、という状況があるとはいえ私と店員以外今この店内に人が見当たらない。
だから何処に座ろうかと多くはない席を見渡す。
「もしかして、課外で来られた方、ですか？」
席を見定めてる私にさっきの店員が声をかけてきた。
課外の事を知っていて、しかも若い。
教える人はもしかしてこの人？
「あ、そうです。もしかしてあなたが…？」
そう思って、いや、思い込んで、やや首を傾げつつ聞くと'いえ'と首を横に張られてしまった。
「僕じゃないんですけど、課外の方が来たら案内するように言われてるので」
店員は柔らかい口調でそう言うと私がそうなんですねと返事をする前に'こちらへ'と店内の奥へ歩き出す。
店員が歩き出した方向にあるのはパッと見ただけ壁、だと思っていたのだけれどどうやら違ったようだ。
至近距離に来れば分かる。
淡いベージュの布だ。
店員がそれを手で捲るとまだ店内が続いていて、中からは手前の店内とは違う匂いが鼻をかすめた。
「
店員に促されたその先にいた誰かがもう充分に聞き慣れた挨拶の言葉を口にした。
声は−−−−男だ。
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かむ(プロフ) - aishinさん» 初めまして。いえ、こちらこそ読んで頂きありがとうございます。良かったらまた何度でも見に来てくださいねㅎㅎ (2月17日 21時) (
レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
aishin(プロフ) - かむさんはじめまして 素敵なお話ありがとうございます。一気に読みました。ジョングクの不器用で優しいそして何より一途な魅力全開の作品です💕これからも応援してます (2月17日 12時) (レス) @page24 id: 2f5b0c03f1 (このIDを非表示/違反報告)
かむ - senra1003さん» ありがとうございます(；ω；) (2月12日 19時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)
senra1003(プロフ) - 最高です（т-т） (2月12日 1時) (レス) @page47 id: bf42e69a0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむ
| 作成日時：2024年2月7日 22時
